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人吉・熊本プチ旅行

2024/05/25

宮崎に越してきて3年余、初めて熊本市を訪れた(引越し前には来たことがある)。
宮崎〜熊本は九州中央山地を迂回しなければならないため、地味に遠いのである。高速で3時間近くもかかる。宮崎の陸の孤島っぷりは凄まじい。

 そんなに連続して運転したくないので、途中で人吉に立ち寄ることにした。
人吉には、地味に国宝がある。青井阿蘇神社という。
茅葺屋根の社殿は珍しい。

[国宝]青井阿蘇神社 楼門
[国宝]青井阿蘇神社 拝殿

この街は、令和2年7月の豪雨により球磨川が氾濫し、甚大な被害を被ったところだった。当時はまだ東京にいたので、ニュースを見てもどこか他所の星の出来事のように感じていた。
そのとき、社務所と一緒にお宝の刀剣も水没してしまった(本殿だけは水没を免れたという)。
そんな試練を乗り越え、昨年、新たな宝物殿がリニューアルオープンした。まだ真新しい建物は、隈研吾の設計によるものだ。

隈研吾の設計による「青井の杜 国宝記念館」

続いて人吉城址に向かった。
しかし、30度超えの炎天下、汗を滴らせながら本丸跡まで登ってみたものの、そこにはただ「本丸跡」という柱が一本立っているのみだった。まさに、兵どもが夢の跡である。
付属の博物館も、豪雨による浸水のため閉鎖されたままだった。

人吉城址
苔むした石垣
本丸跡
球磨川をのぞむ

 熊本では、再建された熊本城をぜひとも訪れたかった。だが、熊本城に至る道のりは意外に険しかった。
16時5分、熊本城の入口に到着したが、入場券の販売は16時までだという。なんてこった!人吉城址で黄昏れている場合ではなかったのだ。
仕方なく、隣接する加藤神社で熊本城の外観を写真に収めて帰ろうとした。しかし、実はオンラインでチケットを購入すれば、16時半まで入場できることが判明した。
それで、16時25分頃、ギリギリに入場。でも、16時50分までにお城から完全撤退しなければならないという。16時40分にはスタッフが全力で追い出しにかかるため、実に忙しなかった。
もう少しゆっくり見学させてくれてもいいのに。

加藤神社より熊本城
熊本城
地震の爪痕

 そうしてたどり着いた熊本シティは、びっくりするほど都会だった。

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