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361. ゲイですが何か?LGBT関連法案はいりません。理解できない人とは関わらないのが一番。お互い関わらない幸せも大切。

今回は当事者の声をSNS上から拾ってきました。

性的マイノリティであっても、みんなが同じように法律の制定を望んでいるわけではありません。

この方のようにLGBT関連法案はいらないという意見もあれば、必要だという意見もある。自分には関係ない。わからない。どうでもいい…など、性的マイノリティと一口に言ってもさまざまな意見があります。

ところで、皆さんは「四苦八苦」という言葉をご存じでしょうか。「あらゆる苦しみ」というような意味で使われます。

お釈迦さまは「生・病・老・死」が苦しみ(ドゥッカ=思い通りにならないこと)とされました。これが有名な「四苦」です。

実はあと4つ、苦があり、最初の4つと足して「八苦」になります。

愛別離苦(あいべつりく): 親・兄弟・妻子など愛する者と生別・死別する苦しみ。愛する者と別離すること

怨憎会苦(おんぞうえく: 怨み憎んでいる者に会う苦しみ

求不得苦(ぐふとくく):求める物が思うように得られない苦しみ

五蘊取蘊(ごうんしゅく):五蘊(人間の肉体と精神)が思うがままにならない苦しみ

「あの人とは馬が合わない」「なんとなく嫌だ」「関わりたくない」というような人とも関わりを持つ場面が出てくるものです。

みなさんにも経験があるかもしれませんが、「今日はあの人とは会いたくないな」と思っているときに限って、その人と会ってしまう。

それが怨憎会苦(おんぞうえく)です。

このゲイの方はお互い関わらない方がいいとおしゃっていますが、世の中そううまくはいきません。

この世の中のおよそ90%は異性愛でシスジェンダーなのですから。そして、その中には性的マイノリティに理解がある人もない人もいる。

生まれてから死ぬまで「LGBTを理解できない人とは関わらなければいい」というわけにはいかないのです。

逆に、性的マジョリティの人たち側が同じように「性的マイノリティなんて嫌だ、関わりたくない」と思っていても、知らないだけで、すでに関わっている可能性は十分あります。

どちら側から見ても怨憎会苦です。

お釈迦さまのように「悟り」をひらけばこの「四苦八苦」から逃れることもできるのでしょうが、一般の私たちには難しいかもしれませんね。


参考資料

画像:Unsplashamit kumarが撮影した写真