418. ジェンダークィアやジェンダーフルイッド、アジェンダーの人たちはトイレはどうするんですか?男性用トイレを使うんですか?女性用トイレを使うんですか?それともジェンダーフリートイレを使うんですか?
こういう質問を当事者にするのは失礼ですので、その点は気を付けましょう。
そして私はジェンダークィアでもジェンダーフルイッドでもアジェンダーでもないので、当事者としてお話することはできません。以下は私が調べたことです。
ジェンダークィア、ジェンダーフルイッド、アジェンダーなどのアイデンティティを持つ人々がどのトイレを使用するかは、個人や状況によって異なります。
海外のサイトから当事者の声を拾います:
以下は一般的な考慮点や現実です:
安全性と快適性: 当事者がトイレを選ぶ際の最も重要な検討事項の一つは、安全性と快適性です。一部の場所や文化(特にアメリカの保守的/キリスト教原理主義の背景)では、非伝統的なジェンダー・アイデンティティの表現に対して抵抗が強いため、ジェンダーノンコンフォームな人々(通常のジェンダーとされる「男性か女性か」に当てはまらない人)が公共のトイレを使用する際に差別やハラスメントを経験することがあります。
ジロジロ見られるくらいならまだしも、警備員を呼ばれたり、暴言を浴びたりする場合もあります。そのような場所では安心して用を足すことはできません。
ジェンダーニュートラルトイレ: 一部の施設や場所では、男性専用や女性専用のトイレとは別にジェンダーニュートラル(またはジェンダーフリー)のトイレが提供されています。
これはジェンダーの多様性を考慮した設計で、男女を問わず、またはジェンダーアイデンティティに関係なく利用することができます。また、ジェンダーニュートラルとは言えませんが、男女兼用のトイレとなっているところも利用できます。(ちなみに私の大学の近くのドラッグストアのトイレがそうなっています)
男性用/女性用トイレの選択: ジェンダーニュートラルトイレがない場合、ジェンダークィアやジェンダーフルイッドの人々は、自分の外見や現在のジェンダー表現、または最も安全で快適だと感じるトイレを選ぶことが多いです。上で紹介した(アメリカの)当事者の声がこれにあたります。
障碍者用トイレ: 一部の人々は、差別やハラスメントのリスクを減少させるために障碍者用トイレを選択することがあります。ただし、障碍者用トイレはその設計上、障碍を持つ人々のために提供されているので、これが常にベストな選択であるとは限りません。
最終的に、どのトイレを使用するかは個人の選択になります。
私たちがジェンダーの多様性を尊重するというのであれば、すべての人々が安全で快適に公共のトイレを使用できる環境を作ることが重要だと考えます。
みなさんはどうお考えになりますか?
参考資料
画像:UnsplashのBuchen WANGが撮影した写真