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「ビジョナリーカンパニー ZERO」を読んで

ページ数も多く読み応え満載だが、全く飽きも来ず、全てがハイライトとも言って良い良書。

「継続的に偉大な企業になるためには?」という問いに対して、企業の経営者視点で書かれている。

多くの企業の取り組みなども題材にしつつ、①ビジョン、②リーダーシップ、③戦略、④戦術、⑤イノベーション、といった要素に分解しつつ、丁寧に解説されている。

どれも「働く人間の本質」をついた解説であり、納得感も非常に強いものであり、机上の空論感は一切ないものである。

一応体裁としては企業のトップ目線では書かれているものの、企業でリーダーポジションを目指すものであれば、もしくは企業で人事を担当しているものであれば、必読とも言える教科書だと感じた。

以下、読書メモである。

第1章 ビルと私の物語

  • ヒューレットパッカードは、会社は自ら関わりのあるすべての人に対して責任を負うと考えている。そして会社が成功するために努力してくれた全ての人が、そこから生み出された利益の配分を受ける権利があると考えている。

  • 分け与えることでビル自身のエネルギーが消耗することはなかった。多く与えるほど、それはビルに返ってきた。

  • 思いつきで新たな道に飛び込むわけではなく、決定的なタイミングに全てを捨てて飛び込まなければ、夢を実現できる可能性は低いと考えていた。

  • 最初から人を信頼しなければ、裏切られた時の心理的ダメージは少ない。一方で、その人が本当に優秀な人だった場合、信頼されないと思った瞬間離れていってしまう。つまり、人を信頼しないことによるアップサイドは存在しない。

だから、人をとにかく信頼すべき(ダメージが最小限になるように気を配りつつ)。

  • 素晴らしい人間関係の定義は、「自分」の方が得していると感じているか。ただしそれはお互いがそう思っていることが大切。メンターもメンティから受け取るものは多いと考えていた。

  • 人生における成功の真の評価基準は、どれだけ有意義な人間関係を築くことができたか。お金ではかると必ず敗者になる

  • 大切なコアバリューの1つはコミットメントを絶対に破ってはならないということ。そのため、コミットするときはとにかく慎重になるべき。

  • 楽しくないことを続けるには、人生は短すぎる。執筆を楽しめないなら、この本を書くのはやめるべきである。

 

第2章 最高の人材がいなければ最高のビジョンに意味はない

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