中国、欧米の「グリーンエネルギー」の愚行を笑い飛ばす
欧米諸国はエネルギーコストの危機に見舞われているにもかかわらず、欧米諸国の政府はほぼ例外なく、「気候変動を食い止め」、「地球を救う」ために化石燃料の使用を急速に廃止しようとしている。
「グリーンエネルギー」計画に20年間、何兆ドルもの補助金を出してきたにもかかわらず、最終的なエネルギー消費に占める化石燃料の割合は、わずかな減少にとどまっている。中国を筆頭に、世界の他の国々では化石燃料の使用量が急増している。
最近発表された2つの報告書、国際エネルギー機関(IEA)の「グローバル・エネルギー・レビュー:2021年のCO2排出量」とGlobal Warming Policy Foundation(GWPF)の「中国のエネルギードリーム」は、欧米のグリーンエネルギーの愚かさが完全に不合理であることを強調している。
IEAの報告書によると、エネルギー燃焼と工業プロセスによる世界のCO2排出量は2020年から6%、2.1Gt増加し、前年比の絶対値で最大の増加幅を記録した。中国の排出量は、2019年からの2年間で750 Mt増加した。
GWPFの報告書によると、2020年の中国のエネルギー消費の57%を石炭が占め、昨年は世界の3倍となる3840万kWの石炭火力発電所を増設した。さらに247GWが計画・開発中である。
報告書の著者によると 「中国国内でCO2削減を追求することは、共産党の支配を維持するという目的にも、2049年までに世界一の超大国になるという目的にも適わない。中国の指導者にとっては、それは当然のことなのだ。CO2の削減は、害を与え、取って代わろうとする相手に対してのみ意味がある」と。
Global Energy Review: CO2 Emissions in 2021 – Analysis - IEA
https://www.thegwpf.org/content/uploads/2021/12/Adams-Chinas-Energy-Dream.pdf