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yzengo
運動が老化した脳を保護する
https://www.theepochtimes.com/more-evidence-that-exercise-protects-the-aging-brain_4358461.html
最新の研究によって、年齢を重ねても、ほんの少しの運動が脳を正常に保つことができ、身体活動が高齢者の精神の維持に役立つことが明らかになりました。
「この発見は、『年を取ったらマラソンを始めろ』と言っているのではありません」と、ジョージア大学で心理学博士号を取得したばかりのゴグニアット氏は語ります。
「この発見は、あなたがもっと歩数を増やしたり、少しばかり動き回ったりしていれば、脳の健康に役立ち、年をとってもより自立していられるということです」と、ゴグニアット氏は述べています。
研究者たちは、高齢者51人の体力と身体活動を測定しました。思考力は認知機能テストを用いて測定され、脳機能はMRIを介して評価されました。
研究者によると、身体活動が脳のネットワークとどのように相互作用し、脳の働きに影響を与えるかを調べた研究は、今回が初めてだということです。
「脳内ネットワークは、常にコミュニケーションをとっていますが、異なる時間に活性化するものもあるのです。あるネットワークは安静時に活動し、人が動き出すとオフになり、別のネットワークはオンになる」と研究者は説明しています。
こうしたことが起きないということは、脳が本来の機能を発揮できていない証拠です。これは、重要な情報を記憶したり、自制心を持ったりといった、日常の基本的な機能を遂行する能力に、影響を与える可能性があります。
今回の研究では、身体活動によって脳のネットワーク機能が向上することが明らかになりました。
「運動することは良いことだとずっと言われてきましたが、運動することで実際に脳が変化することを示す証拠だと思います」とゴグニアット氏は述べました。「そしてそれは、日常生活での機能に影響を与えるのです」と。
この発見は、「脳のネットワークが最適に機能していない人が、身体活動をすると、実行機能と自立性に改善が見られるという、いくつかの証拠を与えてくれているので、ワクワクします」と、ゴグニアット氏は言っています。
「生活を根本的に変えろとは言いません。通勤時に階段を使うだけでいいんです」と彼女は付け加えました。「立ち上がって、もう少し歩いてみてください。それが、最も効果的な方法なのであって、狂気の高強度運動ではないのです。
この研究結果は、最近、Sport Sciences for Healthに掲載されました。