世界文化遺産、佐渡金山を訪ねて
二泊三日で、最近世界遺産登録した「佐渡金山」に行ってきました。
新潟港からジェットフォイルに乗って約60分、両津港に。そこから、「トキの森公園」に行き、トキふれあいプラザでは特別天然記念物に指定されているトキを間近に見ることができました。
翌日は、宿根木海岸に行きました。江戸時代後期から明治にかけて、廻船業で栄えた宿根木の町並みは、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。船主、船員、船大工が多く住んだ宿根木は船板などを利用した縦張りの外観が特徴的で、江戸時代から使われた細い石畳の小路に情緒を感じました。
その後、佐渡の景勝地として知られる小木海岸へ。ここは、佐渡名物「たらい舟」でも有名です。「小木たらい舟」は、狭く入りくんだ岩礁が多い小木海岸で、ワカメやアワビ、サザエなどをとるために考案されたもので、長さ150cm、幅130cm、高さ50cmほどのたらい状の木舟で、大樽を半分に切って用いたことから「ハンギリ」とも呼ばれているそうです。小木海岸では今もたらい舟による磯ねぎ漁が行われています。また、小木海岸では観光用の舟を使った「たらい舟体験」が人気で、編笠をかぶり衣装を着た女性船頭さんが操るたらい舟は、佐渡の旅情を誘います。
三日目が、今回の旅行の目玉、佐渡金山でした。1601年、開山されたと伝えられる「佐渡金山」。徳川幕府の財政を支え、慶長・元和・元禄時代を最盛期として盛衰を繰りかえしました。明治維新後、政府は洋式の技術を採用して近代化をはかりましたが、1896年に民間へ払い下げられました。西三川砂金山、鶴子銀山、相川金銀山などの鉱山を総称して「佐渡金銀山」と呼んでいます。
佐渡島・相川の北沢地区にある「北沢浮遊選鉱場跡」は、浮遊選鉱法を採用し、金銀鉱石の処理を行っていました。最盛期は1ヶ月に5万トン以上の鉱石処理をしており、東洋一の規模とうたわれていました。現在は手つかずの無人廃墟となり、朽ちかけた壁や失われた屋根、建物の周りに生い茂る緑が日本離れした神殿のような姿を残しています。
最後に、金山のある相川地区から北上して尖閣湾揚島遊園のリアス式海岸を訪れ、荒波の中を海に向かいました。
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