【短歌】枡野浩一さんの「ドレミふぁんくしょんドロップ」を読んで
枡野さんといえばNHK短歌の選者の方という印象でしたが、調べればたくさんの肩書きをお持ちの方でした。
私の短歌の指南書、木下龍也さんの「天才による凡人のための短歌教室」におすすめ本として挙げられている歌人さんであり読みたいのですが、お目当ての「ますの」という歌集になかなかお目にかかれず…
本日は「ドレミふぁんくしょんドロップ」を読みました。
オカザキマリさんの絵とともに、フォントも可愛らしい絵本の様な歌集です。
すっと溶け込んでくる歌が多かったように思います。
他人への怒りは全部かなしみに変えて自分で癒してみせる
創世のもっともらしい解釈を人間どもにいじらせておけ
傷口をなめ合おうよと近づいて「なおったから」と拒まれている
Amazonの著者についての説明が長文で詳しく載っていました。なんとも興味深いです。
NHK短歌では、選ばれた短歌をあえて改悪添削してみるというコーナーで枡野さんが説明されているのですが、この一部がもしこれだったら平凡だったいうもの。
元の入選歌はこちら
手の甲にちっちゃく数字が書いてあるいい歳のひと幸せでいて
滋賀県守山市 へそごまさん
以下、改悪添削例はこちら
手の甲にちっちゃく数字が書いてあるおじさん強く生きてください
元の言葉の選び方が、とてもいいのがすごくわかりました。
これからもたくさんいい短歌を浴びていきたいと思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ではまた