VRoidの話#26 一流・プロはアブナイ話
VRoidでキャラクター作りまして、VRoidHubに上げますとイキイキ動き出します。楽しいですよね。
「うちの子」は自分にとっては特別で可愛いわけです。
私、VRoidStudio とか3Dは コロナ以降ではじめ、それまで絵描きやアートは自分には全く縁がなく他人がするものだと思っていました。
いまは、まだ結構新鮮。
意外に年齢がいくつになっても始められるし、「いい」「悪い」の明確な答えもない世界。
自分ではイマイチだなと思っていたものが、外国の方よりポツリと『いいね』頂けたりして『なぜよ?どこが?』と思ったりするところが楽しい。
他の方の作品見て「これ、どうなってるの?」とじっくり観察するのが楽しい。
誠に不思議な不思議な世界で、「よくわからないが、たまに気づくところがあり、そこが楽しいかも!?」という感じで娯楽でキャラ作りを楽しんでおります。
(前回記事にて、もう人様のいいね!の数をあまり気にしないようにしました。)
さて、一方で。
最近、本職がらみで思うのですが、「一流」や「プロ」は羨ましい反面、一方で危うい側面を持つよねと思っています。
特に、過去に成功し、実績を積まれた方ほどになります。
私は、お客様への業務システム導入や、業務改善の真似事をおこなっていまして、高速データベース処理開発とか、導入提案、こうしたらいいんじゃないの?レベルの業務改善提案などを行っております。
私は育ちが悪いですし、口も悪いので…
言いたいことをサックリ言ってしまってお客様とぶつかるのですが、別にその方が、かえってお互いにいい経験ができますし、こちらも相手の本音でいろいろ気づけることもある。
しかし、いざ相手とベクトルが合ったとき、笑って末永くお付き合いいただけると考えておりまして、なるべく相手の問題を「自分事のように考えるよう」にして、口は悪いながら真剣にお話したりしています。
(人間出来てなくてすみません。)
最近。
1980年代に隆盛しました大手(元)一流企業様を相手しているのですが、いざ蓋を開けてみますと、これまた課題が山積しておりまして…
日本の大企業さんは特有ですよね。あるあるです。(注:外資系企業は別)
決断が遅いこと。
何を決めるにしても人が集まり、人が集まるから決まることも決まらず、課題の結論が「ペンディング(延期)」になりがちであること。課題を担当者が「自分事のように、自分で変化を起こせると思っていない」こと。自分からアクションをして組織を変更しようとすると自分にリスクがあるので、そういう行動をしないこと。
中小企業の場合、我が事のように即対応いただけるご担当者が多いです。多分ですが、過去にそういう行動を行ってみたが、できなかったということもあったのかもしれません。今の不要な仕組み、商習慣を捨てたり辞めたりできないこと。
何のためにやっているかわからなくなった業務などもやめられない。アウトソースしすぎて自力で自分の業務解析ができないこと。
よくあるのが社外に任せすぎて、自分の業務解析がうまくできない状態になること。アウトソース先では、依頼主は殿様ですので言いなりになって仕事をするのですが、相手のその仕事の意味やコストまでは考えませんので、「あれ?この仕事やめたらいいんじゃない?」とはアウトソース先企業は口が裂けても言わないです。
…という具合で … はーーー。(溜息)
いわゆる、もともと大企業だった頃の慢心。
過去の成功体験への固執、それによる環境変化認識と対応の遅れ。
よくあることだと思います。
※大企業、大組織勤務の方には本当尊敬します…大変だ。
しかし、これは、我々個人にも普通によくありますよね。
過去の習慣から抜け出せなくなる罠…
昔に買った着ない服が、なかなか捨てられない。
昔に買った読まない本が、なかなか捨てられない。etc…この料理は、「これがうまい!」と決めたら、それ以外の組み合わせを試そうともしない。
自分はこうと決めたら、それ以外に目が行かない。
などなど。
経験や、思い込みって恐ろしいものです。
例えば、私もそうでして。
新鮮な VRoidの世界はまだ柔軟ながら、本業がらみで、AIでプログラム開発の手抜きしてやろう…もとい、省力化を何とかできないかと格闘しているのですが…
ChatGPT回答で「XAMLで WPFプログラムをこさえるか、Unityで…ソースコードは…」
「…XAMLってなによ? 今更知らない言語…めんどくせ」
と思ってしまいます。
なぜ面倒かというと、普段既に他に使い慣れた開発言語があり、20年ぐらい使っていて、一応その方面では「プロ」とか言わないまでも熟練者と自負していて、それ使う方が勝手がわかってて超便利。
勘所もコツもわかる。
しかし、いまさら新たに、新開発言語を一から覚えるのが…なんとも面倒!!
繰り返します、面倒くさすぎます!
今の開発言語は、「どこにソースを書けばいいか」、「全体的にこの開発言語は全体で何ができて何ができないか」、「全体でどういう命令があるか」が仕様が複雑化して分かりづらく、「新しいことが多すぎて億劫」ということになってしまいます。
ほかにも、先日、親族のパソコンが壊れたので、今話題の Microsoft Copilot PC を買ってあげたのですが…
…仕事でくたびれているのもありますが、普段PCやサーバはたくさん見ていますので…
お試しに触りもしないまま、粛々と初期セットアップだけ手伝ってあげて引き渡しいたしました。
昔の自分なら、きっと、「うわお!AI動くPCだよ!触らせて触らせて!後で渡す!!」という感じだったと思います。
…やれやれ。
年齢を重ねれば、それなりに実績を得ますので自信は増えます。
しかし、自信が増えるたびに、新しいことに取り組みづらくなる。
特に、そのジャンルでそれなりの成果を上げてきた物事については、いきなり新しいことにチャレンジするのは、とても億劫(おっくう)であり、着手が面倒くさくなる。
それは、過去の自分の努力と経験、キャリアを一旦は否定することにもなります。
しかし、それは環境の変化であり、それについていくには本来は必要な行動です。また、きっと過去の努力と経験、キャリアが生きてくるはずです。
しかし、どうしても「面倒くさい」と思えてしまうのです。
しばしば、そういうことになります。
勝って、兜の緒を締めよ。
なかなか、できるものではありませんが。
気を付けて頑張っていきたいものですね。
自責の念を込めて。
では!みなさま、楽しい VRoidライフを!!