たわいない話
私の好きな漫画に自分の価値を決めるのは誰だと思うか?というセリフがある。
自分だと思う彼女と他人だと思う彼氏。
自分が自分を認めないで、誰が認めてくれるのかという彼女と、誰かに認められなかったら、どんな価値を持っても意味がないという彼氏。
でも多分、本当は両方なんだと思う。
他人からいくら認められても、自分が自分を認めない限りその言葉はなんの価値もないし、いくら自分が自分を認めようと、他人からも認められないと満たされない。
この曲には『君は君でいいから』という歌詞と『君は君がいいから』という歌詞がある。
君は君でいい、という言葉は誰かから自分が認めてもらえるということ、もう一つの君は君がいい、という言葉は自分が自分を認めるということ。
大切で大事な人に出会った時、相手のことを認めて、尊敬して、誇らしく思う。
その相手を通して自分を好きになれることがある。
好きだと言ってもらえたり、大事にしてもらったり、相手と似ている好きなところを自分と重ねたり。
たわいない、他人からしたらどうでもいい話の細かいところまで全てが愛おしくて、大切で大事で。
別れてしまってからも思い出す。
人ひとりと出会って別れただけなのに、言葉にするとそれだけなのに、出会う前と後ではいくら言葉にしても表しきれない。
大事なものばかりで困ってしまう。本当に。