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~青は信用や誠実さを表す色~ 青色申告と白色申告の由来と意味

ある日、AとBが税金の申告方法について話をしていました。青色申告と白色申告の名前の由来について、あなたはご存じですか?

A:「青色申告と白色申告、どうしてそんな名前になったのですか?」

B:「それは良い質問ですね。実は、その名前にはちゃんとした由来があるんですよ。」

A:「ぜひ教えてください!」

B:「まず、青色申告について説明します。1949年、戦後の日本では経済復興のために所得税を適正に徴収する必要がありました。そのとき、税務署の指導のもとで正しく帳簿をつける個人事業主や企業には、税制上の特典を与えることになったんです。」

A:「それで、どうして“青色”なんですか?」

B:「“青”は昔から信用や誠実さを象徴する色とされていて、きちんと帳簿を管理し、税務署から信頼される事業者向けの申告方法として“青色申告”と名付けられたんです。また、当時は公的な文書に青いインクや青い紙が使われていたことも背景にあるとされています。」

A:「なるほど!じゃあ、白色申告はどういう意味なんですか?」

B:「白色申告は、青色申告が導入される前からあった一般的な所得税の申告方法です。青色申告と区別するために、従来の簡易な申告方法を“白色申告”と呼ぶようになったんですよ。」

A:「“白色”には特別な意味があるんですか?」

B:「“白”は特典や優遇措置がない一般的なものを表していて、青色と対比して“普通”や“無特典”なイメージを持たせたんです。ですから、特別な優遇がない一般的な申告方法として“白色申告”と呼ばれるようになったんです。」

A:「そういうことなんですね!色で申告方法の違いをわかりやすく表現しているんですね。」

B:「その通りです。青色申告と白色申告は、税制上の優遇や帳簿管理のしっかりさを色で象徴的に示しているんです。」

A:「詳しく教えていただき、ありがとうございます。とてもよくわかりました!」

B:「どういたしまして。また何かあれば、いつでも聞いてくださいね。」

その他のポイント

  • GHQの影響: 青色申告制度は、第二次世界大戦後の税制改革の一環として、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の指導のもとで導入されました。アメリカの税制を参考にしており、納税者に正確な帳簿記帳を促す目的がありました。

  • 青色申告との対比: 青色申告が導入された後、それと区別するために従来の一般的な申告方法を「白色申告」と呼ぶようになりました。特に白い用紙が使われていたわけではなく、青に対する対比として「白」が選ばれました。

  • 国際的な影響: 日本の青色申告制度は、アメリカの「ブルーブック・システム」を参考にしており、これが名称の由来に関係しているとも言われています。