#20211021
「終わらせたくなくて、選ばなかった」そんな経験はありますか?
私は、恋愛不適合者だと思う。恋愛に適合も不適合もないよ、なんて言わないでくださいね。簡単に言えば「好き」が分からない。初恋から早6年、ずっとずっと私の永遠のテーマだったりする。
でも、この6年間彼氏がいなかった訳ではなくて、自分から告白した事もあった。それでも、恋愛感情としての「好き」が分からない。高校時代、付き合っていた人は今考えれば、好きじゃなかったんだろうなと思う。
ある日、私の好きな本の作家さんがInstagramのストーリーで質問していた。「好きとは何か。」フォロワーさんの解答をストーリーにあげていて、私は全ての解答を参考までに読んでいた。その時はなるほどなとしか思わなかった。だけど、数ヶ月経ってもう一度目にする機会があり、その時、妙に刺さってしまった解答がひとつ。それが、「終わらせたくなくて選ばなかったこと」
きっと解答者は「告白されたけど、いつか関係が終わってしまうことが嫌で断った」経験があったのだと思う。憶測だから分からないけど。私にそんな経験はないけれど、ふと思い出す顔がひとつ。
彼とは部活の部員とマネージャーという関係だった。バレー部。世間一般的にはイケメンと言われる顔のあまり女子とは話さない、それでいて周りをよく見ている少し不思議な男の子だった。私の好みではなかったけど。ある趣味をきっかけに前より話すようになって、クラスの同級生に「よく話せるね」なんて言われて優越感に浸っていたような気もする。でも気のせいで終わらせたいところ。何もかも青春だったって懐かしく思いたいからさ。
「彼のこと好きなのかな」「いや、やっぱり好きじゃない」LINEの返信を待っている時、少し距離が縮まる度、何度も何度も繰り返して、辿り着いた結果が「終わらせたくなくて」好きになることを「選ばなかった」
私の性格上、好きだと認めてしまったらいずれ耐えられなくなって伝えてしまう。ふざけてるけどこの楽しいやり取りを終わらせたくなかった。
あの時認めていれば、伝えていたら何か変わっただろうか。と前ほど話さなくなった大学生になってから思うようになった。今でもずっとふざけた会話が続いていただろうか、と。タラレバなんて、所詮タラレバでしかないんだけど、それでも考えてしまう。大学1年生の終わりかけ、再開した彼はあの頃とはすっかり変わってしまっていた。驚いたし少しショックだった。そう感じたことに、やっぱり好きだったのかなとまた終わりのないタラレバを始める自分がいた。それから2年経った今でも、たまに。
こんなことを書きとめようと思ったのは久しぶりに好きな人が欲しいと思ったからだろうか。恋がしたくなったのは肌寒い季節のせいにしてしまおうか。
なんて、現実では画面越しに好きな人に求婚する日々を送るただのオタクだったりする。推しくん元気かな。