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「寒がり?」 「隣にいて欲しいだけ」 「暑がり?」 「冷めるのが怖いの」
この手をすり抜けてゆく、思い出せないけれど大切だったはずのもの達。 「しょうがないよね」…
誰かとこころが通うことの温かさを知っている だからこそ、それが冷めた時にいかに寂しいかも…
変わらないものが欲しい 褪せない思い出、好きな物や好きな場所。 世界が廻るスピードが早い…
私が私でいるまま愛される場所ってあるんだろうか 嘘をついたまま明かせなくなってしまった本…
自分を愛することを諦めないで居てくれた過去の自分に顔向けできない どうやっても上手くいか…
心が鳴っている 弾むように鼻歌を嗜む 愛してください こんな私を どうか心からの愛で
沢山の才能を見てきた。 その人たちに比べたら自分が縋っているそれの、なんと小さく醜いもの…
首が落ちるように蕚が散った。 忘却するように花弁が散った。 花の生き様を人間に例えるなん…
言霊という言葉がある。 言葉にはきっと魔法がかかっている。 心という魔法が。 きっと私の心…
周りと自分を比べる癖がある 比べて、自分の小ささを自覚する 無力感が不安に引火する 消し…
今日も思い出の輪郭をなぞる。 何度も何度も重ねられた輪郭は濃く、太く、消そうとしても跡が…
なんで私の手は小さいのだろう 昔から体育ではボールが上手く扱えなくて なんで私はこんなに走るのが下手なのだろう 自分の体なのに足がもつれてよく躓いてきた なんで私の目は悪いのだろう 眼鏡越し、コンタクトレンズ越しに明瞭になる世界は眩しい なんで私の声は小さいのだろう 呟きは雑踏に紛れると自分の耳にすら届かない 私は、 それでも、 この体で生きていく 小さな手は拾ったものを壊さないように両の手で包み込んだ 鈍い足は地面のでこぼこをよく感じられた ぼやけた視界は近く