「鼓膜によせて」
お医者さんが頭をぶんぶんと両手で振るので困った私は詩を書くことにしやはったんやと思う
栄螺《サザヱ 》が紡いだ螺旋階段の天辺《てっぺん 》で
連想ゲヱムの連想ゲノム解析
するするすると滑るのみのみのみ
あ・栄螺《サザヱ 》味の薬・苦い
飛んでしまったなあとはんなり云うても、偉いもんを看てしまったわあと後悔は羊を連れ立って巡ってく思考的な丘の上にメヱメヱと垣根を越えて行くので、残像しか見えやしないし、鳴き声さえ聴こえはしない
いったいぜんたい何匹いてはるの、そこには
逃げはったんやなかろうか
まるでメニヱール病ではないのんか
数えることすらままならない
もう三半規管は狂ったまんまやないやろか
ごめんなさいも祈ることすらもしてはいけん気がするわ
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