獏の視る夢
ばばく、ばく
獏が僕の夢を食べたのだろうか
(この場合の夢とは夜に見る夢ではない)
謎の飛行物体を信じた日没の河原
今は面影もなく喪った者を懐かしんでは
日陰の黴臭い図書館の本の中に求める
君の眼が羨ましい位に
輝いていてその中に未だ存在は生きているのだと知った
ばばく、ばく
夢を喰らうのはおよしよ
微粒子に解凍した断片は遮断されつつ生きながらえる
ゲノムの内に刷り込まれた力ならば賭けてみるのも良いかも知れぬ
ばばく、ばばく
ばくばく
色褪せない夢を み る
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