笑いたきゃ笑えよ
天使の羽根の色なんて
何色でもいいと考えながら
対人恐怖症パニック障害
電車のなかの
窓に映る己の顔に目を伏せる
長閑な町が緩やかに流れ去ってゆくのを
何の気を遣わず無心に眺められたらいいのにと
夢見たりする
名づけられない憤りと苦しさを押し殺して
震える汗ばんだ手で
手摺に必死にしがみついているんだ
たとえ汗のついた手摺に誰かが触って
気持ち悪がられたって僕には知ったこっちゃない
生きるのに嘘がつけない
笑いたきゃ笑えよ
僕は僕を待っていてくれる人に
逢いに行かなきゃいけないんだ
こわいくらい美しいものを
見に行かなくちゃ
目隠し外して
虹色のサングラスも外して
現実も夢もごちゃ混ぜな世界を見に行くんだ
笑いたきゃ笑えよ