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表現の価値観のアップデートはゆっくりと

CREA5月号のコラムで、ジェーン・スーさんが「広告表現における価値観のアップデート差が激しすぎる」と書いていた。

そう!わかる〜。

その際に例に挙げていたのが、少し前にSNSで炎上した「ツヤッツヤのサラッサラになりたい」というコピーを使った美容院向け商品のポスター。

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※蒸し返すのもアレなので若干変えてますが、要はこういう表現のポスターでした。


そして今も、お笑い芸人が「風俗」に関する発言で炎上中。

深夜ラジオで「コロナで今は風俗に行けないけど、不況になったら食うに困った可愛い子が店に入るから、それを楽しみにしている」的な発言をしたとかで。


どちらも差別的表現や女性蔑視の観点で炎上していて、ある程度大きな企業で働いている人からしたら「そりゃダメだろ」案件ですわよね。


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と言っても、この「そりゃダメやろ」感覚は、個人個人に腹落ちするまでには、ある程度時間がかかるものだと自負している。集団単位ではもっと。

ここ数年、日本でも、ある程度の規模の会社ではコンプラコンプラコンプラ・・・とっても厳しくなった。

私が勤めている会社もそうだし、夫の勤め先などは色々な人種が集まる職場なので、さらに徹底されている。

で、自分も含めて、徐々に学んで、それに慣れているところなのだ。

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(日々勉強よね)


しかし元々、日本で普通に育った私の「ふつう」は全く違った。

日本の片田舎で育ち、しかも夜の世界で働いていた私からしたら、感覚的には「男は男らしく、女はナオン」てなものだった。

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夜はもちろん、昼の職場でも、男性上位職が若手女性社員に対する態度は、こんな感じに近いことも多かった。

最近でこそ、さまざまな差別的な表現に対して「当然アウトだろ」という感覚が日本にも定着しつつあるけれど、一方ではなんの悪気もなくGoを出す企業や個人もまだまだあると思う。

きっとあの広告も、「うん、インパクトあっていいんじゃね?」くらいの感じでなんの悪気もなかったのでしょう。

(企業側も実際、差別する意図はなかった、と謝罪している)

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同じコラムで、ジェーン・スーさんは他の広告にも言及していて、こっちの広告は逆に「時代の変化を感じる」というもの。

乃木坂46の山下美月さんが医者の役なのだが、そのいでたちがいかにもなセクシー女医のような格好ではなく、えんじのパンツルックon白衣に束ねた髪。(それでも十分にアイドル感抜群だが・・・


5年前なら、旬のアイドルを起用するからにはセクシー女医ふうスタイリングになっていただろうし、10年前はそもそも看護婦役だったのでは?と。

確かに。

(誤解なきよう付け加えたいのは、別にジェーン・スーさんは、女を強調したスタイリングを否定しているわけではなく、世間の求める女性像がより幅広く解放されていくことを頼もしく思っているようなニュアンスだ。)


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前述したように、私個人的には「男はことさら男らしく、女はナオン」という世界観には慣れている。(というか、やや懐かしく思える場合も)

なので自分の中のナオンらしさは、今後も個人的に大事にしていきたいと思う。(迷惑にならない程度に・・・)


しかしそれとは別に、世の人々の意識の中にある女性像がゆっくりと変化していくのは楽しみだし、そこに何が残っていくのかを単純に見てみたい。

日々アップデート、大切である。

(おしまい)

ブログから転載しました。