【エッセイ】恋がしたかった

恋がしたかった。

まえに別の記事で書いたかもしれないし、書いてないかもしれない。確認するのがめんどうくさくて申し訳ない。なのでいちから書くね。

わたしは中学生あたりからずっと自分はレズビアンだと思ってた。女の子相手なら恋愛ができると思ってた。それにセックスだって興味があった。
実際大学生のころTwitterで知り合った同い年の女の子に恋をしたことがある。ふられちゃたけど、でもあれはたぶんあの子に恋をしていたんじゃなくて、恋に恋していたんだと思う。多くの中高生の女の子がするみたいに。初めての恋に舞い上がっていただけだった。たぶんね。
そのあとも別に悩むことなく「まだほんとうに好きな人に出会っていないだけ」って漠然と考えてた。

出会い系でレズビアンの女の子と会ったことも何回かある。
LINEの返事がめんどうくさくて放置したり、けっきょく好きになれないことがバレたりして、だれともお付き合いまで発展したことはない。
もしかして逆に男性相手ならいけるんじゃないか?と血迷った行動に出たこともあった。
そんなことを繰り返しているうちに、「わたしって、アセクシャルなんじゃないのか?」っていう疑問が芽生え始めた。

まあたぶん、見ないふりしてただけなんだろうな、アセクシャルの疑惑を。
ぜんぜん気にしてないですよって顔しながら、ほんとうは恋ができない自分を認めたくなかったんだなあ。
性欲はあるのにキスが気持ち悪く感じる自分も、他人といちゃつくという行為に抵抗がある自分も。

っていうことにけっこう最近気づき始めたよ。
とはいってもわたしはまだ25歳。運命の人と出会ってないだけって可能性もないわけではないと思う。あくまで可能性の問題だけれども。
だからと言ってこれからもそんなうっっっっすい可能性に縋り続けたくないよ。そんなわたし、みじめだよ。(同じ境遇の人には申し訳ない、ごめん)

少女漫画、百合漫画、BL漫画。
みんな好きな人と恋をしてお付き合いをして結婚してセックスしてケンカして同棲して子ども産んで、いいなあ。うらやましいなあ。
ジャンル問わず恋愛漫画や恋愛ドラマ、映画、小説、そんなのを見るたびに憧れと嫉妬で狂いそうになる自分がいる。

わたしだって、恋がしたい。
愛のあるセックスがしたい。
ケンカのあとの甘い仲直りがしたい。
同棲していっしょにテレビ見て笑いたい。

そんなの、ほんとうにできないんだな。
いいな。いいな。

いいな。

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