INFJ,HSPの私が感動したパフォーマンス5選
これまで、
【INFJ,HSPの私がお薦めするエモい曲10選】
【INFJ,HSPの私がお薦めするボカロ曲10選】
をご紹介してきた。
音楽に続いて、今回はパフォーマンスをご紹介したい。
否、
ご紹介させてください。
是非とも見ていただきたい。あなたに。
今回ご紹介する動画は、そのいずれも、
INFJでありHSPである私の心をガンガンに揺さぶったものたちである。
広めたい、啓蒙したい、
この素晴らしきパフォーマンスを。
そんな誰も求めてはいない暑苦しい想いと共にお送りする。
今回は"パフォーマンス"であるが、気付けば朝が来るまでダンス動画を見あさってしまうほどダンスが好きな私のチョイスなので、ダンス要素が多めだ。
好きなダンス動画は数あれど、心をガンガンに揺さぶる程となると厳選され、今回は5選とコンパクトになった。が、いずれも濃密な内容となっているので、胃もたれしないほどよいボリュームではないかと思う。
では、いってらっしゃい。
1.ちゃんみな / 「美人」 / 横浜アリーナ
ちゃんみなは日本と韓国にルーツを持ち、日本語、韓国語、英語を巧みに操るトリリンガルラッパーでシンガーである。
高校生ラッパーとして知られるようになり、その後18歳でデビュー。
ちゃんみなはデビューした当時、外見をひどく批判され、ルッキズムに苦しめられた過去を持つ。この「美人」は、その彼女の葛藤から生まれた等身大の曲である。
私はこれを見る度に泣いてしまう。
詳細を語るより、是非映像で見ていただきたい。
彼女の魂そのものを表現したパフォーマンス、メッセージに、たくさんの人が涙し、救われている。
ちゃんみなは小学生の頃、壮絶ないじめも経験している。悲しみ、苦しみも、すべてを音楽に昇華させてきた。
一度でも彼女のインタビューを見たことのある人はわかると思うが、その強烈なパフォーマンスや歌詞、ド派手な衣装やメイクとは裏腹に、ちゃんみなはとても繊細で感受性が豊かな優しい人である。
そんな彼女が受けてきた心の傷は、はかり知れない。
数えきれない苦しみを乗り越えてきた彼女だからこそ、たくさんの人の心に希望を与えられる。
彼女の言葉をご紹介したい。
ちゃんみなの深く豊かな人間性から発せられる表現力に、感服する。
こちらも是非。
2.TDC 登美丘高校ダンス部 / World of Dance Championship 2019
バブリーダンスで注目を浴びた登美丘高校ダンス部(TDC)が、2019年の世界大会に出場した時のもの。
私はこれを何気ない気持ちで見ていた。そのユニークな振付や衣装に、
「さすが登美丘高校、キレキレでコミカルで面白いわぁ、HAHAHA!」と思いながら視聴していたのだが、後半にさしかかったところで、私の両目からはポロポロと涙がこぼれ落ちてきた。
心の感度にしばらくは思考が追いつかず、自分がなぜ泣いているのか理解できなかった。だが、理由など要らない。彼女たちのダンスは圧巻であった。
「Footloose」「Holding Out for a Hero」など80年代のアメリカを感じさせる4曲の構成になっており、バブリーダンスUSverと言える。
出場した75人の動きと心がひとつの塊となってものすごいエネルギーで観る者の心を震わせる。この緻密な振付の構成と運動量、振付師でコーチのakaneさんを筆頭に、一人一人がどれだけの練習を積み上げてきたか。画面越しでもその熱量がビンビンに伝わって来る。
この大会の結果は準優勝であった。たくさんの人たちに支えられ、努力に努力を重ね、世界大会2位という偉業を成し遂げた彼女たちの命の輝きをご覧いただきたい。
3.Maddie Ziegler / Sia / 「Chandelier」
作曲家で歌手のSia(シーア)とダンサーであるMaddie Ziegler(マディー・ジーグラー)の存在を世界的なものにした曲である。
シーアはこれまでビヨンセやブリトニー、リアーナなど実に多くのポップスターたちに楽曲を提供してきたが、自身はヒットに恵まれることがなかった。
唯一無二の歌声と、楽曲を生み出す才能に恵まれながらも、思い描く音楽活動ができなかった彼女は、アルコールやドラッグに溺れ、また双極性障害、自己免疫疾患を抱え、何度も自殺未遂をしている。
この「シャンデリア」は彼女がまさしくその渦中に居た時の心情を描いたもの。2014年に発表されたこの曲のMVは、MTV Video Music Awardsで最優秀振付賞を受賞した。
この曲を聴くと否応なく思い出される。ウイスキーのボトルを3日で1瓶空けていた頃を。あの頃の私の曲でもあり、すべての絶望の底を歩んできた、または歩んでいる人に寄り添う曲である。シャンデリアにぶら下がろうとする心情が痛いほどわかる。明日なんてこないみたいに今を生きる。今夜を乗り越える為だけに酒を煽る。朝が来るとめちゃくちゃで……これ以上は思い出すのをやめておこう。
日本語訳はこちら。
このMVで狂気をまといながら踊る少女が当時11歳のマディーだ。少女のあどけなさを残しつつ、楽曲の持つ異常な世界観を見事なまでに高めた表現力に世界中が驚愕した。マディーはその後も多くのシーアの楽曲にダンサーとして起用されている。シーアはマディーのことを、「もうひとりのシーア」と呼ぶほどで、彼女の存在なくしてはシーアの世界的なヒットも無かったかも知れない。
4.Kaycee Rice / Demi Lovato / 「Sorry Not Sorry」
Kaycee Rice(ケイシーライス)は私が最も好きなダンサーである。
彼女が10歳の時に出場したダンスコンペをYouTubeで見た歌手のケイティ・ペリーが、ケイシーのことをTwitterで呟いたことをキッカケに、世界から注目を浴びるようになる。その後、スーパーボウルハーフタイムショウへの出演を皮切りに、ジャネット・ジャクソン、ジャスティン・ビーバーのMVやステージに参加。以降第一線でダンサーとして活躍している。
ケイシーのダンスの魅力は、まるで軟体動物かのような常人では考えられない体の柔軟性と、俊敏さ、そしてクルクルと移り変わる表情にある。
難易度の高い振付を踊りながら、ケイシーの表情は実に自然に次々と変化する。これは並大抵のことではない。高い技能と身体能力、そして何より、ダンスを心から楽しんでいること。これらの条件をすべて満たしていなければ、ケイシーのような表現にはならない。
2002年生まれのケイシーは先程のマディーと同い年で、同じダンスクラスで一緒に踊っている動画もある。現在21歳になったケイシーの長いダンスキャリアの中で、素晴らしいパフォーマンスは数えきれない程あるが、その中で私が最も好きなダンスがこの「Sorry Not Sorry」だ。
これは女優で歌手のDemi Lovato(デミ・ロヴァート)の曲で、ダンサーで振付師のJoJo Gomez(ジョジョ・ゴメス)が振付をしたもの。ジョジョのダンスクラスの映像。
先程の動画はケイシーのパートを切り抜いたもので、本家はコチラ↓歌っているデミ本人も登場する。
最初に登場する3人組の中央で踊っているのがジョジョ。その後、フェロモンとパフュームの香りがむんむんと漂ってきそうな一軍女子たちのなんともセクシーかつダイナミックなダンスに続き、最後がケイシーである。
一連の流れを見ていただけると、ケイシーがいかにダンスの才能に恵まれているかおわかり頂けるであろう。あるいは、一軍女子たちのセクシーダンスを好む方もおられるかも知れない。そこはあくまで好みであるが、私はケイシーのこのダンスに魅了されている。
彼女はこの時15歳。セクシーな振付に定評のあるジョジョのダンスを、15歳のケイシーは完全に自分のものにしている。
そしてケイシーの全身からは、ダンスを踊ることの喜びが溢れ出している。
60兆個の細胞のすべてが喜んでいる様子を見て取ることが出来る。
最近では、LA最大級のダンススタジオ「ミレニアム・ダンス・コンプレックス」で講師を務め、振付師としても活躍している。ケイシーのこれからの更なる飛躍が楽しみだ。
5.Mr.Hug(くわまん) / 日本人が反日デモでフリーハグをしてみた
世界197カ国でフリーハグを目指す日本人、くわまんこと桑原功一さん。
彼はフリーハガーとして東南アジアを中心に世界中を渡り歩いている。
この動画が投稿された4年前、元徴用工問題、日本政府による輸出規制措置、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了問題などいくつもの軋轢を抱え、日韓関係に険悪なムードが高まっていた。そんな中、韓国で行われた反日デモの前で目隠しをし、フリーハグを行った時の映像である。
彼の両脇にはこんな文章が書かれたボードが置かれていた。
目隠しをし、両手を広げた無防備な姿で、反日デモが行われている中に日本人が一人で立つのである。途方もない勇気と、信念がなければできない。
動画を見ながら、おのずと涙がこみ上げる。桑原さんの勇気は言うまでもないが、そこにハグをしに行く韓国の方もまた、勇気を振り絞っているのである。涙を浮かべながらハグをする韓国人男性もいた。
国家間の軋轢、人種の壁、私たちが日々報道などで見ているものが真実とは限らない。軋轢や壁があるとすれば、それは私たち一人一人の心の中にあるものではないだろうか。その壁は取り払うことが出来る。いつだって世界を変えていくのは、たった一人の勇気からである。
桑原さんは様々な国でこの活動をしているが、11か月前に投稿された、ウクライナでのフリーハグ動画をご紹介したい。
2カ月の滞在期間で、キーウ、ハルキウ、ドニプロ、ザポリージャ、ミコライウ、オデーサ、リヴィウを周られた。現地メディアやSNSでも拡散され、どの街でも声をかけてくれる人が居たという。
桑原さんはこう語っている。
「最近は、何かを勉強して何かをもっと深く知らないと、行動してはいけないと思っている人が多いですよね。でも、大義名分よりまずは自分一人の可能性を信じることですよ。」
如何だっただろうか。
この記事を執筆しながら、感じたことがある。
それは、今回ご紹介した人たちは皆、全力で自分自身であったということである。
才能があったから、素晴らしいパフォーマンスが出来たわけではない。自分の命の声を聞き、どこまでも自分であろうとした。自分の心から湧き上がる想いにひたすら忠実に向き合った。
その想いこそが、過酷な状況や苦難に負けない原動力となり、世界に希望を与える灯となった。
彼らだけが特別なわけではない。彼らは人間の可能性を私たちに教えてくれている。
希望の灯はあなたの命の中にも、静かにともっている。