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「少女のエゴ」

昨日のヒロアカのアニメを見てボロ泣きしました。

と、いう内容の記事なのですが、
一見すると王道の少年漫画のヒーローもののような『僕のヒーローアカデミア』の、その深すぎる内容について、上手に説明できる気がせず、躊躇しておりましたが、とても的確な考察をされている記事を拝見し、今この記事を書いています。

私は漫画やアニメは詳しくなく、ほとんど見ていないと言っても言い過ぎではありませんが、『鬼滅の刃』が流行り出した頃にドハマりし、漫画の最終巻が発売される日には書店に並んで購入したほどでした。
子どもたちがまだ小さかったので、みんなが寝静まった深夜に最終巻を読みましたが、泣きすぎて、読み終えた頃には目の前にティッシュの山が出来ておりました。

鬼滅にハマったきっかけは、当時幼稚園に通っていた長女が、トイレットペーパーの芯に緑色の折り紙を張り付けて紐をつけたものをくわえて、幼稚園から帰ってきたんですね(笑)
「なにそれ?」と聞いたら娘は、
「ねずこ。たけをはずすとオニになるの。」

なんのこっちゃいと思いながら、その後も鬼滅のお絵描きやらお友達が描いたキャラクターの絵やらをもらって帰ってくるので、気になってきてネットで検索しているうちに、いつの間にやら漫画を買い揃えておりました。

その後も子どもたちと一緒に、流行りのアニメなどをそれなりに楽しく見てきましたが、鬼滅ほどハマるものはありませんでした。
が、今、ヒロアカにドハマりしています。
これもきっかけは子どもたちで、YouTubeでヒロアカ関連の動画を見ていた子どもたちがアニメを見たいと言い出し、一緒に見たところ、ハマってしまいました。私は第一話から泣きました。

アニメは2016年から放送が開始されているんですね。現在は第七期です。
とてもボリュームがあるので全話見たわけではないのですが、子どもたちと一緒に主要なストーリーはほぼ見ました。

そして昨日放送された、「少女のエゴ」。

※ネタバレ注意


生まれ持った個性から両親にも社会からも受け入れられず、「普通」になることを強制されてきたヴィラン連合のトガヒミコと、ヒーローであるお茶子との対決。お茶子は純粋にトガヒミコを救いたい一心なんですね。
戦いの中で何度も何度もトガヒミコに呼び掛け、その心の深いところに共に向き合って行きます。

これ以上はこれからもしかしたら見るかも知れない方の感動を奪ってしまうことになりそうなので、書きませんが。

ヒロアカには機能不全家庭がたくさん出てきます。ヴィラン(敵)になってしまった背景にはこの家庭の在り方が原因であることが多いんですね。
主人公である出久と対峙する死柄木弔の幼少期を描いた回などは、辛すぎて二度見ることができない程です。

死柄木弔も、荼毘も、トガヒミコも私は好きです。彼らの心の奥に抱えた哀しみにどうしても反応してしまうからです。
そして彼らが受け入れられて行くことによって自分自身を救っていく姿が、また彼らを救いたいと正面から向き合うヒーローの生き様が、深く心に刺さるんですね。

機能不全家庭に育った方には刺さるであろうアニメです。
そして昨日の少女たちの美しい回を見て、
「ああ、私はもしアニメのキャラだったらこっち(敵)側だったのか。」
と妙に納得してしまいました。

トガヒミコの声優の福圓美里さんも大変に素晴らしかったです。トガヒミコの腹の底からの憎しみ、哀しみ、怒りをこれでもかというくらい表現されていました。とても心を打たれました。


ちなみに、
流行りのものに敏感で、流行りの映画もアニメもほぼ網羅しているうちの母も、ヒロアカを見たようですが、
「一話目で挫折しちゃった☆」
と言っておりました。

それはさておき、鬼滅にしても、ヒロアカにしても、子どもたちの感性はやはり鋭いですね。良いものを見抜く目を持っています。
機能不全家族に育った立場としても、子育てをする立場としても、様々なことを考え、大事なことを思い出させてくれるアニメです。





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