neutralmonaural
思い出しちゃったなんで文章書いてるか、劣等感まみれの私、世界に対して怒ってるけどそれってわたしに対しての怒りだよね。なんで認めてくれないのって、世界にゆって、自分に対して駄々こねてる。「ばかじゃない? あきらめな」って言われたほうがまだはやい、鋭い感情を持て余したからわたしは表現をはじめた、これからもかわれない認めないなら一生、創造をつづけていくべきだとおもうそれしか生きる道はない。
他者になりたかった、あいつになりたかった、そうしたらもっと身体が適切で、音楽がよく聴こえたことだろう。誰かがわたしの名前を呼んでも、声のある方を上手くみつけられない。それなのにいいね羨ましいって、あの子達には片方の耳を削いでから同じこと言って欲しかった。心のなかで自分を解き放ってあげる、草原を駆け巡り、陽光はちらちらと宙を舞う。そこには国も性別もなくて、からだもこころも曖昧ないろをしている、わたしだけの世界でわたしはおおきく広がり、やがて心を満たしていく。あのときの怒りはもう、しまっておいてほしい、わたしはとうに世界をあきらめたのだから。他者を諦めたのだから。そういうものがわたしを陥れ、代わりに創造する力を託してくるのだ。声をうばわれたかわりに、足を手に入れた人魚のように。海に沈んでいたのに、なんだかまた陸が恋しくなってきたみたいだ。陸にあがっても待つものは泡沫、だったら海の底で好きな音楽でも聴いている、壊れかけたレコード、失われつつあるわたしの過去。さよなら、さよなら、欲望なんてもういらない。なのにこころは浮ついている。たぶんまだ手放せない、なれなかった私の姿、もう少しだけわたしに、創造を託しておいてください。
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←これ実は、猫じゃなくて、狼なんです。