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小説、詩、ことば

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よるが描いた世界
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#思い出す

太陽のない日

太陽のない日

 平日の昼間の海岸はすいていた。まして、今日のように風が強く吹く日は、水着を着ている人の姿もまばらだった。
 京子は濡れた砂浜にしゃがみこんで、足跡をつけて遊ぶ侑真とそれをつつむ背景をぼうっと見つめていた。灰を滲ませたような空が、世界に蓋をするように覆いかぶさっていた。本当ならば来たくなかったが、可愛い一人息子が窓の外を指さして駄々をこねるので、京子は仕方なく海岸へ足を運んだ。

 小さな体をめい

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