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がん相談支援者から当事者へ(その4)

晴れて(?)入院となり、入院当日は特に何もすることはありませんでした。
明日の手術は10時ごろから。
手術は開腹ではなく腹腔鏡で行うということで、おなかに数か所穴をあけて行います。
いろいろ聞くと、胃の上部にがんができた場合、上半分を切除すると下部にたまる胃酸が逆流しやすく、全適することが多いとも言われました。
でも今の主治医の先生は逆流しにくい手術方法を考えたようで、事前に説明を受けました。

明日は手術室に行けば、あとは気が付いたら終わっているし、終わったときどんな感じなんだろ、と不安より興味のほうがありました。
ただ手術後の痛みは気になりました。
痛みには弱いので。
病棟の師長からは、手術の翌日からしっかり歩いてくださいね、と言われましたが、胃を半分切除する手術をしてその翌日から歩けるの?

そして当日の朝、朝一で点滴をつながれ、浣腸をされトイレに行くように言われました。
浣腸ってうまく入れてくれないと痛いですね。
妻は朝から来てくれましたが、やっぱり安心します。
そして手術室へ。
麻酔が注入され。スーッと意識がなくなりました。

約6時間の手術が終わり病室に戻ってきたときには、まだ麻酔が覚め切れていなくてぼーっとした感じ。
職場の人も来てくれていました。
いろんな管が繋がれ、酸素マスクもしてまさに病人。
この状態がいつまで続くんだろうとそれだけでストレスを感じました。
早く眠りたいけどまだ夕方5時。
10時ごろには寝れるとして、それまでなにをしていたらいいの?
この状態でじっとしていないといけないの?
明日から本当に歩けるの?
等々考えてしまいます。

酸素を見ると0.5Lでしたが、全く入っている感じもなくて、これは必要があるんですか?と看護師さんに言うと、外しましょうか?と外してくれました。
一つ外れてちょっとストレス軽減。
麻酔から覚めても痛みはなく、よく見ると背中にチューブが留置されていて硬膜外麻酔をしていることを聞きました。
このおかげで手術後の痛みもないんですね。
痛みがないのがとにかく嬉しい。
夜も寝れるし。
妻も特に何をしないといけないということもないですが、面会時間いっぱいまでいてくれました。

とりあえずは手術は成功。
これから術後生活が始まります。

再発して昨年秋に2週間入院しましたが、コロナで家族面会は禁止。
話し相手もいないし、なにより誰かいてくれるだけで安心できるのにそれもなく、家族面会禁止というのはこんなにストレスがかかるのかと入院生活を比較して分かりました。

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