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第53回「知ってみよう、聞いてみよう」 山の都で見てきたものは…

8月4日(金)・5日(土)熊本県山都町で有機の学校ORGANIC SMILE※現地交流会がありました。山都町は有機農業全国No.1のまちで、九州のほぼ中央にあり世界最大級の阿蘇カルデラ南外輪山や九州中央山地を遠くに望む美しい森が広がっています。

今回訪れた有機の学校ORGANIC SMILEでは「BLOF理論」 に基づいた有機農業を学ぶ事ができ、新規就農者を支援する仕組みを作っています。初日の4日は、私たちも有機農業を行う農家さんの圃場にお邪魔して野菜を食べてみました。特に驚いたのは鳥越さんのピーマン...枝から取って生で食べても、全く苦くないし中のタネも柔らかくて全て食べられる。今村さんのトマト、 佐藤さんのキュウリ、どちらもみずみずしくて甘い!野菜の種類 に合わせて土を作り、もちろん農薬は一切使わないで栽培する。 きっと大変な時もあったでしょう。それでも、皆自慢の野菜の話をしてくださいました。

さらに印象的だったのは、大自然が息づく奥阿蘇、「東竹原に産廃処理場が出来ようとしていた」という話。阿蘇の山々を目の前にして産廃?とんでもない!という事で、自ら林業を営み元東竹原自治振興区会長でもある、栗屋克範さんがたった1 人で声を上げました。(現在は、東竹原産廃阻止期成会代表)

栗屋さんは、阿蘇にしかない「ナンゴウヒ」という檜の森を育てています。九州脊梁(せきりょう)山地を源泉として九州各地に水を運 び、特別天然記念物のニホンカモシカなど希少生物が生きている森を百年後も残したい、そんな強い想いで活動を続けた結果、産廃処理場計画は現在止まっています。栗屋さんの願いは1つだけ...「百年後もこのままの風景がここにありますように」。

組合員理事 中田 幸江

※NPO法人ORGANIC SMILEは、科学的・論理的 に営農していく栽培技術「BLOF理論」の指導者、 地元の(有機)農業者や販売・流通に関わる人、さら に消費者もメンバーとなって、有機の学校の運営を担うために設立しました。アイチョイスの組合員の支援も受けています。

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