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令和零年養老小人(ヨロコピタン)奇譚 その⑤

平成30年の冬、古民家を中心に複数回、ヨロコピタンが発見される。

基本ヨロコピタンは座敷童子の類なのかもしれない。人の生活の中に寄り添うように、目立たないようにしている。

上は古民家に現れたヨロコピタン ネコガタ “スティック”。発見されるのはほとんどがこの個体なのだが、他のヨロコピタンも見つかっている。

この時は同時に“パッツン”も見つかる。

デジタル空間に花を咲かせる能力も備わっているらしい。

ヨロコピタンとデジタルの親和性は高い。人類との直接的なコミュニケーションは出来ないが、デジタルを解析して情報を収集しているという報告もある。風に混じって飛んでくるWi-Fi電波を頭上の穴から取込み、解析しているという。想像以上に人間のことを理解しているのかもしれない。
映像作品は井戸義智氏による。

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