eスポーツから居場所を奪われた、ゲーマーの為のチームを作る。「Knew Blue」が目指す、世界と未来。
こんにちは、よろずです。
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
去年の振り返りの記事は一応書いたんですど、話す内容が無いのでもう一回お話させてください。
去年はRATELという会社に入らせてもらって、お仕事をさせてもらう中で貴重な経験をたくさんさせてもらい、凄く成長出来たなと感じる年でした。
成長って言葉で表すとなかなか難しいんですけど、一番分かりやすく言うと、多分生意気じゃなくなりました。
今でもかなり生意気な部分あると思うし、前までも当然生意気なつもり全く無かったんですけど、この前仲良くさせてもらってる大人の人とのDM見てて頭抱えるぐらい生意気だったんですよね。
仕事で大人の方と関わる機会もかなり増えたし、今では人を抱えることもしているつもりなので、余計生意気じゃいられないなといった感じです。
というのも、今自分は「Knew Blue」というチームを運営していて、その中で選手の人を募集しながら、チームをなんとか大きくしていこうと試行錯誤しています。
ただ正直言って、今のeスポーツシーンにチームを作ったところで、勝算なんて全然見えないんですよね。
今もう絶大的な人気を誇ってるeスポーツチームもたくさんありますし、実力も世界レベルなチームも増えています。
もっと言うと、選手の人にとっては目標とするチームは新しく出てきたペラペラなチームよりも歴史、名実が揃ってるチームに入りたいと考えるはずです。
俺も入るならでっかいチームに入って目立ちたいし。
eスポーツについて記事を書き始めてもう2年以上経ってますし、今ではもう業界の中の人と言っても若干過言じゃないレベルなんで、人よりも詳しいつもりではいます。
そういう厳しい現実が見えてるのに、なんで今チームを作るの?現実見てないの?という話は、今eスポーツに興味あるっていう人にとってかなり需要のあるnoteなんじゃないかなと思ったので、今年の抱負として書いてみることにしました。
自分で言うことじゃないですけど、(一応)現役の業界人としての今のeスポーツに対する考えだとかビジネスチャンス、自分の夢とかその他諸々書いていこうと思います。
10代最後の夢と挑戦に、付き合ってもらえたらなと思います。
eスポーツに感じていた、ちょっとした違和感の正体。
色々考えてることがあって、どこから話すべきか分からないので適当に書きます。
単刀直入に言うと、タイトルにあるちょっとした違和感の正体って、「eスポーツは、僕のいるべき場所じゃない」っていうことでした。
2年eスポーツに関わってみて、分かりました。
順を追って話したいなと思います。
そもそも、僕はゲーマーです。
だから毎日ゲーマーの為に情報発信を続けるTwitterアカウントである「VOLBOX」を運営出来ていると思うし、VOLBOX MEDIAという自分じゃない人格でnoteも書ける。
毎日21時からは本当に仕事が溜まってたり、通っている大学の課題が溜まっていない限りはゲームをしたいからゲームをしていて、オンラインなのにも関わらず授業に間に合わなくなるまで夜更かしをしてゲームしてます。
小学校の時にDSに出会い、スポーツも勉強も嫌いで苦手だった自分にとっての「居場所」だったし、そのお陰で友達も部活も頑張れなかったけど、今こうして好きなことをしてお金をもらえるようになりました。
僕は「ゲーム」が好きだから、eスポーツという世界に魅力を感じられずにはいられませんでした。
あれほど親に辞めろと言われてきたゲームを続けてきた結果、それでご飯を食べているプロゲーマーという人種がいる。
その第一人者といっても過言ではない梅原大吾さんが話す言葉のひとつひとつにアスリートとしての心得があって、その魅力に惹かれない方がおかしいと感じるほどにeスポーツに興味を持ちました。
その結果eスポーツという言葉に敏感になり、最終的にnoteを書く高校生として成長したんですけど、その中で分かるようになったのは、「世の中にはeスポーツに魅力を感じないゲーマーがいる」ということでした。
ゲームは好きなのに、eスポーツは好きじゃない。
その理由を理解出来ませんでした。
そして、自分がこの活動をはじめてから今に至るまで、その理由を探し続けていました。
でも、その理由は今もわかってません。
それは何故かというと、この世には「なぜeスポーツが嫌いか」について徹底的に論述された文献がこの世にないから。
探したことはないけど、嫌いなことにそこまで文章書けるなら、それはもう好きやん。
なんとなく嫌いなのかもしれないし、はっきりした嫌いの理由があるのかもしれないし。
だから分からないし、これからも分からないままであることは確かなんですけど、今日とある生放送を見ていて、1つ気付くことがありました。
それは、今のeスポーツって「スポーツ」になってしまったんだな。
ということでした。
https://x-moment.docomo.ne.jp/
NTTドコモが発表した、「X-MOMENT」。
その発表会と、リーグの詳細についての発表イベントが2021年1月23日に行われました。
それはもう本当に日本のeスポーツを覆す出来事で、PUBG MOBILEリーグの賞金総額が5億円。
RAINBOWSIX SIEGEの賞金総額が3,200万円。
そして、出場選手に年間350万円以上の給与が保障されている。
「ほんとスポーツですね。」とかつてプロシーンで活動しており、ゲストでもあったけんきさんがそうはっきりと言っていました。
自分もそう思いました。これは完全にスポーツだなと思ったんです。
これが成功すれば、より国内のeスポーツシーンは成長し、大手企業がバンバンスポンサーとしてではなく自分たちでチームを持つようになって、更に「スポーツ」として評価されていくんだろうなと、今日このイベントを見ていた人は簡単に予想できたと思います。
僕が好きだったeスポーツは、eスポーツが「eスポーツ」だったからでした。
でもこれからの未来に待っているeスポーツは、「スポーツ」です。
そこで初めて、スポーツが嫌いな自分の居場所はきっとないんだろうなと気がつきました。
ゲーマーの居場所はもう、eスポーツにはないのかもしれない。
元から友達は少なかったんですけど、中学生になると同時にゲームする友達ってめちゃくちゃ減ったんですよね。
自分の住んでるところは小学校が一緒でも中学は別々っていうパターンがあったので、仲良かった子が中学離れてしまったり、同じ中学だけど、みんな部活動に励んだりしてゲームを一緒に出来る友達は極端に減りました。
今一番仲良い友達は2人いるんですが、その2人は中学時代に出会い、どちらも不登校の時期があったりして、時間にとても余裕がある中でゲームを通じて仲を深めることができ、今でも仲良くゲームしてます。
ゲームを通じて素敵な友達と出会えたなと感じると同時に、やっぱり部活に励んだり、勉強に真剣になって学校生活を謳歌している同級生と比べて、どうしても劣等感を感じる瞬間はありました。
少なくとも自分が中学生だった時のヒエラルキーは、ゲーム<スポーツ・勉強であることに違いは無かったと思います。
だから自分がeスポーツと出会った時は、「こんな形でゲームと向き合える環境があるんだ」と感動を受けたし、救われた気持ちもありました。
自分がnoteを書き始めて一年ぐらいして、よりeスポーツとnoteの親和性が高まっていった2019年、「eスポーツはスポーツなのか?」という議論は本当に頻繁に行われました。
同時に尾木ママの愛称で知られる尾木直樹さんが「eスポーツは本当にスポーツなのか」と本人のブログで疑問を訴えたのも記憶に新しいです。
当然先駆者がいる中で自分は新参者に過ぎませんが、自分が出した結論は「eスポーツはeスポーツである」ということでした。
その答えに至るまでには、やっぱりスポーツに対して凄くコンプレックスを抱えていた経験もありますし、世間からスポーツとして認められていない中でNTTドコモという超大手企業が参入するまでに成長させた先人の努力は、スポーツとしてではなく独自の文化として認められる権利があると思っていたからです。
あえて不適切な言葉で表すなら、「親の力に頼っていない二世タレント」のように僕はeスポーツを捉えていました。
しかし今では、「蛙の子は蛙」なんだと言った感触です。
でも、ここまで書いてきたことはあくまでも自分の想像が違っていたということに過ぎません。
ゲーム、特に対戦ゲームに競技性があることに違いはないし、それはスポーツに劣らないほど研究、練習の価値があるのは絶対に間違いではありません。
ゲームがあるべき場所に帰っただけかもしれないし、自分と同じことを感じていた人がいるのかもしれません。
どちらが正しいかは、あともう数年経ってみないと分からないです。
ただ分かったことが1つだけありました。
それは、「eスポーツではない、新たな場所を作る必要が絶対にある」ということです。
俺たちだけが知っている、「ゲーム」という世界の青さ。
よし、多分ここまで読んでくれた人なら面白いと思ってくれているはず。
力抜いて書きます。
この考えに至ったのは、自分でチームを作った「後」でした。
最初は半ば趣味で。
自分のやりたいことをやってみようと初めてみたので、チームを作る前からこんなことは全く考えていませんでしたが、チームを作ってみて色々な心の変化がありました。
例えばですけど、本人の許可を取っていないのでここでは伏せるんですけど、作って間もないチームに、これほど人生を捧げて自分のチームを信じて頑張ろうとしてくれている人がいるんだなと感じたのが一番大きなきっかけだったように思います。
その他にもあれやこれやあって、「今自分がやりたいことってなんだろう」と考えた時に、やっぱり「大きなビジネスをやってみたい」という思いが残りました。
あれやこれやはまた記事に出来たら良いなと思っています。
これはドコモさんとか関係なく、eスポーツの流れを見ている中で、「お金の力で制圧されたら俺たちは片っ端から仕事を失うんだろうな」という漠然な思いがどうしてもあったんですよね。
というのも、自分が今こうやって仕事を出来ているのは「枠が空いていたから」に過ぎないのであって、能力がめちゃくちゃ長けていたりとか、資本で圧倒されてしまうと、少なくとも僕の出る幕はありません。
eスポーツ、そしてゲームが大好きなので、どうしてもこの世界で長く生きていきたい。
でもこれからeスポーツ業界で生きていくのであれば、「固有名詞」を残さないことには生きていけないだろうなと考えたのです。
となると、やっぱりただのeスポーツチームではいられなくて、固有名詞が固有である理由を見つけなければならないと考えました。
多分これは、新規参入する企業・ビジネスの当然の流れであると思います。
そこで思ったのが、長ったらしく上で書いてきたことの全てです。
だから僕は、eスポーツチームを作ることを辞めました。
僕が作っていくのは、「ゲーミングチーム」です。
eスポーツの価値は、「ゲームを頑張っていること」にあると思います。
毎日長時間ゲームを練習するからこそ、大会の面白さは各段に変わってくることはApexの大会の同時視聴者数を見ればすぐに分かりますし、結果を残せば残すほどファンが増えていきます。
でもそれって、eスポーツだけじゃないと思うんです。
僕は世代じゃないので分からないんですけど、高橋名人は16連打で子供達のヒーローになったと小学生の頃テレビで知りました。
僕らで言う高橋名人は、きっと「マックスむらい」さんにあたると思います。
彼は丁度僕が小6、中学生になりたての時に凄い人気で、スマホゲームの流行のきっかけにもなったパズル&ドラゴンズ内のイベントである「降臨」にチャレンジしていました。
コンティニューなしで、クリアすればユーザー全員にアイテム(魔法石)が配布されるという超プレッシャーのかかる仕事を、たった1人でずっと挑み続けていました。
さっきも話したように、今Apexの大会の同時視聴者数が何万人と騒がれていて、それも確かに凄いんですけど、確か自分の記憶が正しければ、「降臨10本勝負」という伝説の放送では、ニコニコ生放送に20万人以上ものユーザーが押し寄せたはずです。
今からおよそ7年前の出来事で、その伝説を見届けた僕ら世代は「ゲーム」の持つ力を誰もが感じ取っていました。
今その片鱗をまとっているのが、きっと加藤純一さん。
先日配信されたイナズマイレブン実況最終回生放送で、15万人が彼の放送に駆け寄りました。
普段eスポーツ業界にいるからこそ見えていませんでしたが、ゲームの価値は「eスポーツ」だけにとどまらないんです。
僕は、そして僕たちは、そんなゲームというものの素晴らしさを"知っている"。
そしてそこには、まだ見つかっていない広くて美しい"ブルーオーシャン"があるのだと確信しています。
全てのゲーマーに捧げる"ゲーミングチーム"。「Knew Blue」。
「井の中の蛙大海を知らず」とは、まさにゲーマーのことをを指していると思います。
ゲームばっかりやっているからこそ世間のことをよく知らないし、僕も現実を全く知らないからこそ、こんな夢を語ることが出来ています。
でもこのことわざには、井の中の蛙大海を知らず。"されど空の青さを知る。"という続きがあるそうです。
狭い世界でしか生きたことがないから、世間のことを良く知らないけれど、その世界を深めたものでしか見えない景色がある、という意味です。
僕が作るチームでは、そんなゲームの素晴らしさを伝えていけたら良いなという意味で「Knew Blue」と名付けました。
eスポーツチームでは、選手はeスポーツ、対戦ゲームしか頑張れないと思ったので、より幅を効かせるために「ゲーミングチーム」と名乗っていきたいなと考えています。
今はフォートナイトとApex Legendsの部門を作り、それぞれで名を馳せていければ良いなと思ってるんですが、いつかはもっと色んな部門が出来れば、様々な角度からゲームの楽しさを発信出来ると思ってますし、プロだけではなく、ストリーマーの人もたくさんチームに集まってほしいなあと夢を抱いています。
それが例えばFateだったり、ラブライブだったりグラブルだったり。
ポケモンでもマインクラフトでも、イナズマイレブンでも。
それぞれが頑張りたいゲームを見つけて、何か目標を立てながら、視聴者の人たちと楽しみながら、成し遂げる達成することの価値を伝える。
ゲームに全力で取り組んで、人生を賭けて戦って、世界で一番の称号を得る。
もうめちゃくちゃに楽しくて、魅力のたっぷり詰まったゲーマー組織を作っていきたいなと思っています。
ここまで読んでくれた人の中で、少しでも興味を持ってくれたり、一緒になにかやってみたいなという方がいらっしゃったら、是非声をかけてくれればとても嬉しいです。
運営の人たちも、動画編集だったり、大会の企画を考えたり、それぞれの頑張りたいことで今頑張ってもらっています。
選手だけでなく、裏方としてチームを支える人たちも成長出来る環境にしたいと思っていて、まだまだ夢の実現には遠く人も足りていないので、良かったらTwitterのDMでもしてくれたらそれ以上に幸せなことはありません。
僕はこれから、世界で一番楽しいチームを作っていきます。
大学や、色んな人に相談をしながら経営について学んでいったり、こんな考えに協賛してくれる企業の方がいないか、今日から全力で動いてみようと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
応援してくれるという方がいらっしゃいましたら、よろしければハートマークのスキを押してもらえるととても励みになります。
不定期にはなりますが、こんなnoteを細く長く続けていけたらいいなと思っているので、フォローもぜひお願いしたいです。
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ぜひ他部門で活動したいというゲーマーの方、ストリーマーの方。
裏方として、eスポーツの経験を積みたいという方は、よろずのTwitterまでよろしくお願いいたします。
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