別れは必ずやってくる
自分が勤めているパティスリーは結構大きい会社で自分達のお店だけじゃなくて、同じグループで東京とかで販売しているお店の商品も何年も前から作っていた。そこは同じグループのなかでチョコ専門で作っているような部署だったのでショコラ部屋と呼ばれていたのだが、数ヶ月後に新しく店舗ができてチョコもそこで製造するようになる関係でショコラ部屋の人たちと同じお店で働くのは今日が最後だった。
本当はその店舗ができるのはもっと前の予定で名古屋にいるのはちょっとの予定だったのがずいぶんと予定が遅れてしまってはや4年経っていた。
あまりにも先延ばしにされるものだから結局店舗はできないんじゃないか?と思っていたけど実際はちゃんとできるようでショコラ部屋の人たちがいなくなることが今でもあまり実感が持ててない気がする。
その中には自分と同期の子達も2人いて、どちらも仲がよくてプライベートでもよく遊んだりしていたのでその子達と会えなくなると思うとちょっと悲しい。
パティシエの仕事はこういった別れが多くある職業で、実際に今までも多くの先輩だったり、後輩や同期がやめていって新しい環境や道に進んでいった。この業界では特に労働状況があんまりよく無いので仕事を辞めたいと思う人が日頃から多くてよく会社に長く残っている人からは辞めることをネガティブに言われがちなのだが、実際に自分が4年間働いてみて思うのはそんなこともないのかなーと思ったりする。
実際に環境に慣れてさえしまえば、毎日同じルーティーンで仕事を進めることができるしあまり考えなくても給料はもらえる。もちろん辛いこともいっぱいあるし、社内の人間関係が悪くなったりとか、理不尽な仕事とかもあるのだけれどもそれ以上に会社をやめて違うところにいくっていうことは大変なことだと思う。自分で新しい働き口を探さないといけないしそこが自分にあっているのかも入って働いてみないとわからない。実家に帰るのなら別だけど家も探さないといけないしそれだけでも結構出費がかさんでしまう。
それを考えてしまうと現状を我慢して今の環境のまま働いていった方がいいんじゃないのかなと思ったりする。
だから実際に辞めていった人達はそれだけのリスクを背負って新しい環境に飛び出したということだから自分は結構すごいことだなと思う。
ショコラ部屋の人たちは会社を辞めたわけではないけど住む場所を変えて新しい環境で働くことは寂しい反面羨ましいなと思う。
自分もそろそろ新しい環境に踏み出さないと成長できないのかなーとか、
でもどこにいったらいいかわからないしなーと悩む、今日このごろ