灯りをみつめる

あかるいところにいると

いろんなものことが
目にとびこんでくる
意識してもしなくても

だから
見えるものを減らそうと
光のつよさを弱くした灯り

そうするとほら
見えるものが減るでしょう

毎晩くるこの闇夜のなかで
みえるものだけを
たいせつにするじかん

大事なことだなぁって
いつも思う

岩盤浴で横になっているとき
ふと
目を瞑ると
完全な闇に入ると
もっと集中できるかなって
そう浮かんでやってみると

なんだかぐるぐる忙しい

あたまのなかが
あっちが浮かびこっちが浮かび
ぐるぐるぽんぽん忙しい

まぶたの下で
目もきょろきょろ

考えることが多いと
瞑想に慣れてないと

余計にぐるぐるしちゃうのか

だったら
目を開けて
ぼんやり眺めてた方が
楽なのかなぁ

唯々ぼんやり一点をみる

まばたきを
ゆっくりする

口で呼吸をする

やってみると
この方が楽なときもあるんだと
感じることができた

今つくっている羊毛の灯り
あかるすぎないように
暗がりを楽しめるように
あかるさを
かたちを
創造している

羊の毛って
中からの光を
すごく散らしてくれる

まぶしさが刺さるような
鋭い光にならない

だからぼんやり
眺めてられるんだ

まるで
線香花火を
みているかのように

光が少ない灯りをともし
目にみえる世界を減らす

目にやさしい光を
唯々眺める

だからこそ
視線を集中させられる
それにつづき
思考も集中させることも
できるのではないか

そんなところに
考えがたどり着いたとき
これがこの灯りの
真髄なんじゃないか？と
ひとりうれしくなった

気づけてないこともたくさん
忘れていることもたくさん

でも

こうやってまた還ってきてくれて
思い出させてくれて
どうもありがとう

2022.1.19 Wed / 23:32