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本の感想「アンチ整理術」
「アンチ整理術」
森博嗣
2022年3月15日第1刷発行
講談社文庫
作者は「整理術」の依頼が来たが、天邪鬼なので、アンチ整理術というタイトルにしたとか。
内容は仕事術に近い。
断捨離もいらない。人間関係だけ断捨離すれば良いと。
「終活」もいらないと。
自分が捨てられなかったものは子供とか誰かが捨てるだろうし。
散らかり放題でも自分にとって効率的だったら整理しなくて良い。
著者は散らかり放題だそうで、少し親近感を持った。
そんな著者でも、迷惑がかからない程度には片付けはするらしい。
本やビデオは2度と読まないので捨てるらしいが、その他の自分で買った物は捨てない。
必要ないものは、処分するが、いつか使うかもしれないものは取っておく。
引越しをしても捨てずにどんどん広い家に移っていく。
お金持ちだからできる事ではあるけど、そのために稼いでいるのだから良いと私は思う。
私の父は整理はするけれど捨てられない人で、亡くなってから、かなり処分した。物がなかった時に育ったから捨てられないと言っていた。
母は家事すべて苦手な人で、片付けも出来なかった。
家が狭いからと言っていたが、広い家に引っ越しても片付かなかった。
私は片付けも捨てるのも苦手だけど、それが嫌で片付けの本を
色々読んだ。
でも、この本を読んで、ミニマリストや断捨離の様に無理に捨てる事もないかなと思った。
特に思い出の品なんかは、死んだら勝手に誰かが捨てるだろうと思い、気が楽になった。
物が散らかっていても自分自身が、整理•整頓する事が大事と。そのために考える事。
それも昔、父に言われたような。