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お金のことを書くのも「仕事」だ!客観的事実を書く!
作家の収支
森博嗣
2015年11月30日第1刷発行
幻冬舎新書
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森博嗣は1996年38歳の時、趣味のためにお小遣いが必要になり、夜にできるバイトとして小説を書き始めた。工学部建築学科で研究をしていて、小説を書き始めてからも、10年間は大学の勤務を続けていた。
デヴュー作「すべてがFになる」が1番売れて78万部だが、ミリオンセラの経験はないそうだ。自分でマイナな作家だと言っている。
私も知らない作家だったが、「読書の価値」を読んで興味を持ち、「すべてがFになる」を読んだ。
それからエッセイとミステリーを数冊読んだ。
原稿料は文章の「長さ」に比例しているらしい。単行本と文庫の印税率は違っていて、初版は売れなくても印税はもらえる。増刷りは不労所得だそうだ。その他雑収入のことも書いている。
森博嗣本人は小説をほとんど読まないそうだ。「解説」の原稿料は本を読まなければいけないので、わざと高額にしているらしい。
アニメ化した場合とか映画化した場合。講演をするといくらか。TVやラジオに出たらいくらなど、具体的に書いている。映画化は「スカイ・クロラ」だけ実現。
子供の時から本を読むのが苦手で、「読書の価値」に書いてあったと思うが、ひどい遠視で、本を読むのが苦痛だったらしい。
この本は9年前に書かれているが、
多分印税の割合とかはそれ程変わっていないのではないか。物価も給料もそれほど上がっていないのだから。
支出については、ほとんど経費がかからないが、節税には興味がなく、法人にもしていない。
数字が具体的で、面白かった。森博嗣自身は経費はほとんどないが、例も少し出している。
これからの出版や、ネット配信や電子出版のことも。誰でも出版出来るが、職業として成り立つかどうかは別。とにかく量産することが、大前提だと。
電子出版に関しても9年前だが古い感じはしなかった。基本的な心構えは普遍的だからだと思う。
この本を読んで、森博嗣の作品をもっと読みたくなった。続けて書いていくことがいかに大事かと言うことだと思う。
この本は小説家になりたい人は参考になるし、noteの読者を増やしたいという人にも参考になると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。