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【正常な歩行って何だろうか】理学療法士視点で考えてみる

人生100年時代と言われる現代で、健康的な身体を保つことはとても重要です。

また、コロナ禍からのリモートワーク推進で人々の活動量は減少しており、それに伴う体力・筋力の低下や、運動不足が目立つようになってきました。

家や会社のジムに通われたり、オンラインでのフィットネスサービスを契約されたり、またはyoutubeの筋トレチャンネルなどで自宅トレーニングに励んでいらっしゃる方もいるのではないでしょうか。

このようなジムや、自宅でのトレーニングを継続できる方はとてもストイックで真面目で立派な方だろうと思います。

一方、一人でジムやサービスを継続する、というのは思う以上になかなか難しいことも現実にあり、費用がかかるというデメリットもありますね。

実は、ジムに通わなくても、筋力や体力を維持・向上できる方法があることをご存知でしょうか。

この投稿のタイトルでネタバレのようなものですが、歩行姿勢に気を付けて歩くことで、普段の歩行が筋トレ代わりになったり、ウォーキングでの有酸素運動能力向上に繋がります。

今日はそのお話ができればと思います。

そもそも私自身が理学療法士であり、理学療法士は基本的な動作を診る専門家です。

ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。

そのため病院に勤めた7年間で、男性、女性、小学生から100歳を超える恒例の方まで、たくさんの人の歩行を見てきました。

怪我や病気の有無も勿論ありますが、7年間ずっと整形外科の患者さんに関わってきたため歩行を観なかった日はないと言えます。

専門家視点で歩行を観るときには、大きく上半身と下半身に分けて観察します。

身体を運ぶのは下半身の役割(パッセンジャー機能)であり、下半身に運ばれながらも、スマホを操作したり、何かを持てたりなど自由に動けることが上半身に求められる機能(ロコモーター機能)となります。

例えばここで、反り腰や猫背からくる骨盤の後傾などの不良姿勢があり、下半身のどこかに重心が偏る場合。
または、歪みや歩きスマホで上半身の自由度が下がり、下半身のパッセンジャー機能に大きく負担がかかる場合、など。

不良姿勢で歩くことで、身体の一部に負担がかかり、それが歪みや凝り、疲労や、筋力のアンバランスに繋がります。

逆に、良好な姿勢で歩くことは今まで使っていなかった筋肉のトレーニングにもなりますし、歪みや凝りが取れていくことにも繋がります。

良好な姿勢でウォーキングすることは、負担も減るので長距離を歩けるようになりますし、慣れると身体が動きやすいので活動量も増えていきます。

歩行を整えることは、メリットが多いと思いませんでしょうか?

自分の歩行を客観視することはなかなか難しいですが、
歩行の専門家である理学療法士視点で、チェックしてみませんか?

現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズもお伝えできます。
気になる方は是非ご相談ください。

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