【短編】優しく確かなメッセージ
日曜日の銭湯が好きで、ときどき友人や恋人との約束を入れない日曜日がある。
まだ太陽が高い時間帯、誰もいない大きな湯船につかるのがとっても好きなのだ。
手足を伸ばす。
高い天井を見上げる。
ペンキが剥げているところを探して数えたりするのも好き。
あー最高!
銭湯に行くと決めた日曜日は、思いっきり寝坊をしてラジオをつけてコーヒーをいれ、カリカリに焼いたバケットとベーコンエッグを頬張る。
おなかいっぱいだなぁ、とぼんやりしてからのそのそと動き出す。
桶の中に白い石鹸とシャンプー