愛おしい人たちと私へ
IGES(地球環境戦略研究機構)北九州アーバンリサーチセンターが
主催する「SDGs人材育成プログラム」に参加しています
徳島県上勝町→福岡県北九州市→熊本県水俣市へ
2週間で3つのSDGsモデル地域を巡り、
多様なステークホルダーが協働して、
環境課題の解決から経済・社会へ相乗効果を創出している事例を
学んでいます
私が「川と人と文化の関係」「流域の暮らし」に関心があるように、
他の参加者の学生たちも、
それぞれのSDGsのゴール・環境問題に問題意識を持っていたり、
専門の研究をしていたりする
参加者は日本に留学している大学生・大学院生と
日本人の大学生の17人(SDGsのゴールも17だから)
みんな本当に自分の関心ごとに本気で、
よく質問して、未来をどうすればよいか意見を持って、
話し合いをしている
出身も、性別も、年齢も、バックグラウンドも違う人たちとの
ジャーニーを1週間経て、感じたことと感謝したいことがある
私は人が本当に好きだし、それまでは日本のどこかにいる
他人だった人がたったひとつのきっかけだけで、
友人になったり、知り合いになれたり、
あるいは人生で欠かせない人になったり、
ご縁や出会いはこの世界の最も輝くものだと思う
でも、1年前にフィリピンにボランティアに行ったとき、
自分の英語の拙さに挫折して、
少し異文化交流から逃げていたところがあった
英語や海外、異文化が自分を作り上げている要素だと
信じていたからこそ、その挫折は大きくて、
自分は何者かわからなくかって苦しかった
まあまあ勇気を出してこのプログラムに参加して、
7月にあった最初の横浜でのオリエンテーションは正直とても疲れた
次のセッションは2週間もあるし、ちょっと憂鬱だった
そして、9月から始まった2週間のトレーニングセッション
やっぱり最初の3日間くらいはしんどかった
毎日振り返りを英語で発表しないといけないし、
留学生とは1日中英語で会話するし
でも私の拙い英語をちゃんと聞こうとしてくれたり、
私のことを「YORI~」「Baby~」って呼んでくれるのも、
一緒に過ごしているチームのみんなだ
私がうまく説明できなくて、
「ごめん、やっぱなんでもないや」って言うと、
「NO! なんでもなくない!」って言ってくれた
ある日のリフレクションで、カンペなしに自分なりに
一生懸命、もたもたと発表したけど、
あるラオスの留学生がとてもうなずいてくれていた
私が勝手に彼・彼女の間に壁をつくっていたことを
すごくすごく反省した
北九州で、その日のプログラムが終わり、
みんなで皿倉山へアテンドした時、
とっても幸せな気分になったことが忘れられない
間に合うかわからなかったけど、ちょうど綺麗に見えたサンセット
ケーブルカーでの盛り上がる会話
私の大好きな北九州を楽しんでくれるみんな
私をガイドにしようとするみんな
1週間前の私に言いたい、こんなにも
みんなのことを愛おしいと思えるようになったよって
日本語で普段会話していると、会話というものが日常的すぎて
人と人が言語を通してコミュニケーションをとれている現象に
神秘性は言い過ぎだけど、
会話の楽しさを忘れてしまう
ちょうどこのプログラムの折り返し地点に来た今、
会話を恐れたり、緊張したりすることは少なくなった
別に英語を流ちょうに見せなくてもいい
単語がわからなくてもいい、それなに?っていうと教えてくれる
つまり、完璧になろうとしなくてもいいってことだ
今日もオプションだったんだけど、
海岸掃除に行くか集合時間の5分前まで悩んでて
でもこのプログラムで、「悩んだら行け」っていうことを
自分で発見したから、そうした
海でみんなで掃除して、足を水につけたり、
泳いだり、ブランチをしたり、バスでおしゃべりしたり、
超でっかいごみをみんなで引き上げたり
この経験って、これから私が路頭に迷った時に
一番に味方になる経験だと思う
みんなには私を変えてくれてありがとうって
めっちゃ言いたいし、
私には不安で仕方なかった状態から
こんなに今楽しんでいられていることに
よく頑張ったねって言いたい
またひとつ、私の宇宙に光る星が増えた気がする