何かを突き詰める人は輝いて見える話
先日、東京海洋大学の学園祭にお邪魔した。
今のところの志望校だ。
そこで素晴らしい体験をしたので、今の昂っている感情を書き残しておこうと思う。
私自身、昔から海にまつわることが大好きだった。
家族が毎年、海に連れて行ってくれることが楽しみの1つであった。
貝殻拾い、海水浴、砂浜で砂遊び、海風を感じながら食べるご飯。
振り返ると、1つ1つの思い出がそれぞれ違った輝きを放っている。
この思い出は、死ぬまで忘れたくないなと思う。
また、海洋生物が大好きでもある。
昔はペンギンを親が呆れるまで眺めていた。(今も大好きです)
今はシャチへの愛が止まらない。
魚への興味もある。
これも海にまつわることであろう。
だからこそ、東京海洋大学に行きたいと思った。
だが、ここ半年の私の高校生活は、振り返りたくもない最悪なものであった。
勉強が中途半端すぎるのだ。
焦り始めた時には、テストの順位はクラスの下層を漂っていた。
なぜそうなったのか。理由は1つ。
スマホの見過ぎ。
自己管理ができていなかった。
すぐ手に取れる逃げ場に、いつも駆け込んでいた。
私はそれから、必死に今までの勉強の遅れを取り返すようになった。
それでも、もっとモチベが欲しい。
その光が差したのが学園祭だった。
ある1人の海洋大生と、話す機会があった。
その人は、元々志望してた分野と全く違う系統の分野を研究していた。
入学してから、興味がガラッと変わったらしい。
それでもその分野を、大学を愛してやまないようで、展示の解説に加えて、大学や各学部の説明までしてくれた。
理解が容易で、しかも深く、そして相手に興味をそそらせる話に、私は、終始釘付けであった。
かっこいい。私もこのような人になりたい。
そう、強く思った。
好きなことに夢中になって話すその人に、私は尊敬の眼差しを向けまくっていただろう。
この人だけではない。
他の業界でも同じことは言える。
私の好きなバンド、Mrs.GREEN APPLE。
彼らの作り出す楽曲たちは、彼ら自身が音楽を愛してやまないから、夢中だからこそ奏でられる、唯一無二のものなのだろう。
その姿は輝いて見えるし、沢山の人を惹きつける。
メジャーリーガー、大谷翔平。
彼は、野球を心から愛しているからこそ、二刀流を達成した。
世界的記録をいくつも残した。
怪我にも向き合って、自分のできる最大のことをし続けた。
募金や小学校へのグローブの提供もした。
その姿は子供も大人も無差別に魅了するだろう。
どの業界であっても、どんな規模感であっても。
何かを心の底から愛している人は輝いて見える。
そう、実感した。
幼い子供が大人の職業に憧れるように。
私も、海洋大で出会ったあの人を忘れず、憧れ続けようと思う。
私のこれからの2年半の努力が報われる日まで。