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【第51回】カレーっぽくないスパイスカレー。でも、それが好き。
どうも、yopparaideskaです。
第51回目は、新宿三丁目にあるスパイスカレー屋さん。
行ってきましたよ、”スパイスハット”
東京のスパイスカレー激戦区の一つとされる新宿。しかし、想像以上に新宿は広い。
ここ「スパイスハット」があるのは新宿三丁目で、「フィッシュ」や「スパイシーカリーハウス半月」があるのは西武新宿で、「curry 草枕」があるのは新宿御苑前。
そんなスパイスカレー激戦区新宿で陰の実力者と呼び声が高いのがここ「スパイスハット」。
平日ランチ限定のレアなお店。
果たしてその味は、、
店舗詳細
店名:スパイスハット
住所:東京都新宿区新宿2-6-8 小澤ビル1F
アクセス:JR新宿駅から徒歩10分、新宿三丁目駅から徒歩5分くらい
混雑状況:12:20頃到着。待機列はなくすぐ入店できた。
雑居ビルが立ち並ぶ新宿三丁目で、一際派手な外観。アートなのか落書きなのか定かではない外壁に「Spice Hut」と書かれた黄色が眩しいターポリン。
外観から店主独特の感性が伝わってくる。
店内は、カウンター数席だけかな?店の奥には座敷の席があるけど、荷物置きっぽい。
その座敷席の壁一面には、半紙に習字で書かれた謎の文字が並ぶ。
もう理解できん。
独特な世界観だが、不思議と居心地が良く、気づけばリラックスしていた。
メニュー詳細
・2種盛り合わせ 1,000円
・ご飯、カレー大 200円
カレーは、
・レモン香るチキンカレー
・ビーフマッシュルームカレー
の2種類のみ。
それらを単品で注文するか、2種盛りで注文するかを選ぶだけ。
そして、最後にご飯の量とカレーの量を大盛りにしたい人は注文する。
それぞれ大盛りは+150円だが、ご飯もカレーも両方大盛りにすると+200円でいいみたい。
良心的で助かります。
あと、パクチーありかなしか聞かれるよ。
それにしても、スパイスカレーにしては安い。
例に従って、初めてのお店では一番いいものをということで、「2種盛り合わせ」にご飯とカレー大盛りを注文。
料理レビュー
注文してから待つこと約5分、キッチンからカウンターへカレーが渡される。
2種盛り合わせは、
「レモン香るチキンカレー」の鮮やかな黄色と「ビーフマッシュルームカレー」の貫禄のある茶色の間に、綺麗なにんじんのオレンジ色とほうれん草の緑色、そして、ツヤツヤと輝いた白米と非常に色鮮やかで美しいビジュアル。
銀のお皿もおしゃれです。
レモン香るチキンカレーは、
ココナッツミルクが効いた甘口のカレー。
ココナッツミルクの甘さに加えて、たくさんの玉ねぎが使われとるおかげか、玉ねぎの甘さをものすごく感じる。
そこにチキンの旨味も溶け出して、優しくて全く角がない味。
また、レモンの香りが甘さを爽やかさに変えてくれるおかげで、鼻から抜ける香りが心地良い。
カレーというよりかは、何か優しいスープを飲んどるみたいな感覚。
それでいて結構しっかりチキンが入っとるけん、食べ応えもある。
スパイスは、特にそんなに目立ったものはなく全体のバランスが良い。
ちょっとクミンが強いかなというぐらい。
こんなにバランスが良いのは、店主のテンパリング技術が高いからこそ。
スパイシーな感じが苦手な人も、美味しく食べられると思う。
ビーフマッシュルームカレーは、
トマトの酸味が効いた中辛カレー。
この辛さは、スパイスの辛さというより、コショウのピリッと感に近い。
多分このカレーにもかなりたっぷりの玉ねぎが使われとるけん、めちゃくちゃ自然の甘さを感じる。食べた瞬間にはスパイシー感が来て、後味はほんのり甘い、これはスパイスカレーの理想系の味覚の連鎖。
そこに、ビーフの旨味とキノコの出汁が合わさればもうこれ以上何もいらない。
ビーフはしっかりと味が染み込んで柔らかいのに、お肉を食べとる感覚をしっかりと残してあるのも素晴らしい。
また、キノコも入れることによって、キノコから出る旨味成分のグルタミン酸がカレーをより上のレベルは押し上げる。
スパイスは、ホールスパイスを多めに使っとる印象。特にクローブが多めに入っとるせいか、よりエスニック感が強い上品な甘さを感じる。
このカレーもカレーというより、丁寧に作られたビーフシチューを食べとるような感覚。
そのせいあってか、ご飯との相性が抜群。これじゃとてもご飯大盛りでは足りんよ、、
2つのカレーに乗せられたパクチーがまたいい働きをするんですよ。
2つのカレーはもちろん美味しいけど、味が真面目すぎるというか、あんまり遊びがない。しかし、パクチーが入ることによって一気にやんちゃな味にしてくれて、食べ飽きが一切なく最後までノンストップで食べることができる。
さらに、パクチーと一緒に仕上げに乗せられたアーリーレッドとにんじんとほうれん草のミールスがいい。
どうしてもカレーの食感は単調になりがちやけど、これらの野菜が様々な食感をプラスしてくれるおかげで、味だけじゃなくて食感も楽しい一皿に仕上がる。
接客
オーナー1人で調理と接客をやっとる。
オーナーはかなり人が良さそう。
多分話好きやけど、話しかける相手とタイミングはしっかり選ぶタイプみたいで、好印象。
常連さんとは仲良いみたいやった。
カレーと同じように接客も丁寧で素敵でした。
まとめ
総じて、かなりレベルが高いカレー。
東京のスパイスカレー屋さんの中でも上位に来るほど美味しいと思う。
そんなに派手というかわざとらしさはないのに、しっかり個性があってしたたかな賢いカレーという印象を受けた。
味もビジュアルも雰囲気も、そして、値段までハイセンスなお店でした。
食べログ百名店になるのも時間の問題かなー
また行きたいなー
Instagram詳細
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レビューはないけど速報性とビジュアル性に優れている。また、600弱の過去に訪問したお店のレビューも見ることができるよ。
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