【第115回】お品書きなし、価格設定もなし、一期一会の日本料理屋さん
どうも、yopparaideskaです。
第115回目は、佐賀県唐津市にある日本料理屋さん。
白状します。
私はミーハーです。
セブンルールを観て、大塚さんかっこいいなーと思って、「台所 ようは」に行きたいなと。
らかんの湯に行くし、せっかくなら新しくできた唐津の店舗にも行きたいなと。
そんなお店こそ、
行ってきましたよ、”たまとり”
2022年7月1日にオープンした「台所 ようは」の姉妹店で、
伊藤真衣さんというシェフがその日のお客さんの要望に合わせて作る一期一会の料理、
果たしてその味は、、
店舗詳細
店名:たまとり
住所:佐賀県唐津市京町1783番KARAE 1F
アクセス:JR唐津駅から徒歩2分くらい
混雑状況:12:00頃到着。予約していたため、すぐに入れた。
数々の食空間を演出してきた料理家・大塚瞳さんが世界的にも活躍するmonohanako・中里花子さんの器を使って唐津の豊かなグルメカルチャーを吹き込みます。とのこと。
器だけではなく、内装のタイル、カウンター等は全て唐津産のものを使用しているらしい。
店内は、天井が高く、シックな作りで、
席は焼き場を囲むカウンター席のみで、伊藤真衣さんとの会話と調理工程を見て楽しむことができる。
ちなみに、KARAE1階テナント区画を対象とした、内装費1000万円支援付テナント募集にて採択されたらしい。
メニュー詳細
・ランチコース 3,000円程度
・微酸イラム茶 650円程度
・自家製 赤紫蘇ジュース 650円程度
メニューは、なし。あるのはドリンクメニューのみ。
その日に仕入れた食材、その日のお客さんの雰囲気、好き嫌い、体調に合わせて1日限りのコース料理を提供してくれる。
料金について、
ランチは大体3,000円くらいから用意してくれて、その日のお腹の空き具合で量も品数も調節してくれる。
ちなみに、隣の人はあまりお腹が空いてないとのことで2,000円ちょっとで用意してもらっとった。
料理レビュー
まずは、微酸イラム茶(ネパール白茶)で乾杯。
その後、丁寧に一品ずつ料理が提供される。
本日のラインナップ
・胡麻豆腐揚げ
・塩かつおたたき
・焼き茄子の生姜あんかけ
・梅酒で炊いた鰯
・バイ貝と椎茸の茶碗蒸し
・コノシロの南蛮漬け
・鶏肉とセロリの春巻き
・きゅうりと焼きサバの土鍋ご飯
微酸イラム茶(ネパール白茶)は、
クセがなく、すっきりとして飲みやすい。
心地良い風味が、料理をさらに美味しくする。
これをホームティーにしたい。
胡麻豆腐揚げは、
濃厚な胡麻豆腐に片栗粉をまぶして軽く揚げた一品。
衣のサクサク感と胡麻豆腐独特の柔らかモチモチ食感のコントラストがgood。
胡麻豆腐にはアクセントとして、胡桃が入っているため、食感や風味が噛むごとに変化して面白い。
お好みで横に添えてある塩をつけて食べてください。
塩かつおたたきは、
新鮮なかつおを提供直前に直火で炙る。
炙ることで、皮面の香ばしい香りで食欲を掻き立てられる。
表面は香ばしくて柔らかく、内側は歯応えとかつおの旨味が詰まっており、口福です。
仕上げにかぼすのような柑橘類をたっぷりかけてくれるため、風味はもちろん、かつおの脂をさっぱりさせてくれる。
焼き茄子の生姜あんかけは、
こちらも皮のまま直火で焼いた茄子を冷水で流しながら皮を剥いて、薄くカットして生姜の餡をかけた一品。
直火で絶妙に火入れされているため、茄子はトロトロなのに程よい食感を残す。
生姜の餡は優しいのにちょっとピリッとするツンデレなやつ。
これがクセになる。
梅酒で炊いた鰯は、
砂糖は梅酒で使われた砂糖のみなのに丁寧に煮詰められているため、甘いが、甘露煮ほど甘ったるくない。
鰯の骨は柔らかく、皮も骨もそのまま食べられる。
これは、日本酒も合うしご飯も合う。
こんなに美味しい料理を作れる人と結婚したい。
バイ貝と椎茸の茶碗蒸しは、
たっぷりの出汁が効いて、身体に美味しさが染み渡る。
バイ貝にも下味というか、ちゃんと煮込まれているため柔らかいし、出汁が染み込んでめちゃくちゃ美味しい。
仕上げに削った山椒を振りかけるセンスも抜群。これにより風味も美味しさが何倍にもなる。
コノシロの南蛮漬けは、
事前に揚げたコノシロを漬け込む一般的な南蛮漬けではなく、提供直前にコノシロを揚げて、そこに甘酸っぱい南蛮酢をかける。
さらにたっぷりの茗荷と仕上げに黒七味をかけたら完成。
コノシロを提供直前に揚げることによってサクサク感を感じることができるし、漬け込まないことを想定してちょっと濃いめに味付けされた南蛮酢の計算が素晴らしい。
茗荷もめちゃくちゃ美味しいし最高です。
ちなみに、コノシロはコハダが大きくなったやつらしい。
写真を撮り忘れたため、食べかけの写真でごめんなさい。
鶏肉とセロリの春巻きは、
春巻きのサクサク感、鶏肉のジューシーさ、セロリのシャキシャキ感が掛け合わされた一品。
鶏肉は下味をつけられてあるため、噛むたびに旨味と肉汁が溢れ出す。
鶏肉とセロリを巻いた紫蘇がアクセントになって、どんどん食べたくなる。
いちいち飽きさせない工夫が好きすぎる。
きゅうりと焼きサバの土鍋ご飯は、
たっぷりのきゅうり、焼きサバ、茗荷、胡麻が入ってある健康的な一杯。
白米だけではなく、雑穀米も混ぜてあるため食感も複雑で面白い。
直前に削った生コショウとかぼすのような柑橘類を仕上げに加えるため、風味もめちゃくちゃ良い。
加えて、丁寧に取られた出汁が美味しすぎる。
この土鍋は宮崎の郷土料理である「冷汁」のような感じで、あっさりで箸が止まらん。
土鍋はおかわりもできるので、食いしん坊の人はぜひ。
自家製赤紫蘇ジュースは、
赤紫蘇にお酢と砂糖を入れて丁寧に煮詰めて作った紫蘇ジュースを炭酸水で割った一杯。
甘さと酸味のバランスがよく、ご飯と食べても違和感が全くない。
接客
接客は、とにかく素晴らしい。
一人一人に嫌いなものやその日の体調、お腹の空き具合などを丁寧にヒアリングしてくれる。
そこからコミュニケーションが生まれ、居心地が良い。
さらに、めちゃくちゃ忙しいのに一品一品料理の説明もしてくれるため、料理への愛が伝わってきて、すぐに伊藤真衣シェフの虜になりました。
こういう唯一無二のサービスができるのは素敵よね。
まとめ
総じて、味、値段、サービス、雰囲気全てにおいて非常に満足度が高いお店でした。
唐津という立地もあると思うけど、たった3,000円でここまでお腹も心も満たしてくれるお店はないと思う。
毎日違う料理をアドリブで作れるのは本当にすごい。これこそまさにレストランの真髄よね。
あの大塚さんがお店を任せた「伊藤真衣」さんのファンになりました。
都心から行くのは大変と思うけど、らかんの湯とセットでこのお店に行ってほしいな。
まだ食べログには載ってないけど、これからどんどん注目されるお店になると思います。
また必ず行きます。
Instagram詳細
Instagramでは、より多くの料理の写真を投稿。
レビューはないけど速報性とビジュアル性に優れている。また、600弱の過去に訪問したお店のレビューも見ることができるよ。
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