【第38回】大阪スパイスカレー火付け役になったカレー屋さん
どうも、yopparaideskaです。
第38回目は、谷町にあるスパイスカレー屋さん。
行ってきましたよ、”旧ヤム邸 空堀店”
学生時代はよく旧ヤム邸シモキタ荘でお世話になりました。
大阪だけに留まらず、関東にも数店舗構えるスパイスカレーの重鎮。
念願叶い本店に初訪問。
店舗詳細
店名：旧ヤム邸 空堀店
住所：大阪府大阪市中央区谷町6-4-23
アクセス：大阪市営地下鉄谷町六丁目駅から徒歩6分くらい
混雑状況：20:50頃到着。待機列はなくすぐに入店できた。
L.Oが近かったためか人気店とは思えないほど店内はがらんとしていた。
旧ヤム邸がある商店街自体もほとんど閉まっており、人も全然歩いてなかった。
店内は、シモキタ荘同様レトロな雰囲気で非常に落ち着きがある。
メニュー詳細
・スペシャルミックスカレー 1,200円
・ご飯大盛り 100円
・おんたま 100円
合計 1,540円（税込）
今夜のカレーは、毎回5種類ぐらいはあるとのこと。多分ほとんど定番やけんいつ行っても大きな変更はないみたい。
トッピングは特に変わり種のものはなく、
辛さ増しにするとプラス料金になる大阪スパイスカレースタイル。
この日は夜遅いこともあり、「黒毛和牛ときのこ3種」と「ほうれん草ルウの茄子チーズカレー」は売り切れやった。
「黒毛和牛ときのこ3種」は非常に興味があったけん残念、、
料理レビュー
注文してから待つこと約10分、カレーの到着。
他のスパイスカレー屋さんとは異なり、かなり落ち着いた色の器。
どこか王者の余裕を感じる。
お皿が地味な分、ローストした数種類の野菜が乗せて彩りをプラスするあたりさすが。
まさに差し色やね。服だけじゃなくて料理にも差し色が必要だなんて非常に勉強になります。
スペシャルミックスカレーは以下の内容、
・牛すじカレー
・キーマカレー
・ほうれん草カレー
・お野菜
・ピクルス
・ヨーグルト
牛すじカレーは、
3種類の中で一番スパイシー。
柔らかくなるまで煮込まれた牛すじは味が染み込んでいくらでも食べられるやつ。
スパイシーなんやけど、和を感じるような味。とすると、多分和風の出汁が入っとるね。
スパイスカレーなのに落ち着くっていうのはおかしいけど、生まれながらにして出汁を知っている日本人としては当然の感覚なんよね。
スパイスは、一般的なガラムマサラで、特に特出したスパイスはなく全体のバランスがいい。
そういえば、牛すじカレーってスパイスカレーではなく、日本発祥の欧風カレーに分類されることが多いためちょっと違和感があったけど、大阪はよく牛すじを食べるということから、大阪発祥のスパイスカレーに牛すじが入っとることを考えれば別に不思議ではない。というどうでもいいことを食べながら考えてしまった。
美味しいけど、正直全然感動はなかった。
キーマカレーは、
中辛で、3種類の中で一番スタンダードな辛さ。
ひき肉がかなり荒めにミンチされているため、肉の食感とハンバーグを食べとるみたいな粘度が感じられて非常に食べ応えがある。
3種類の中で一番スパイスが使われとると思う。なぜなら、一番複雑味を感じたから。
スパイスは、基本のガラムマサラにクミンとフェンネルが多めに入っとるけん結構やんちゃな味付け。スパイスが好きな人はこれぐらい尖ってないと刺激がないよね。
ということで、スパイス好きには一番最適なカレー。
個人的なMVPカレーでした。
ほうれん草カレーは、
3種類の中で一番マイルド。
ほうれん草の甘味と渋味、トマトの酸味、ココナッツミルクの甘味と風味が一体となりかなりの満足感が得られる、この店渾身の一種。
その上で柔らかく煮込まれた鶏モモ肉が入っとるけん食べ応えはもちろん、鶏の出汁も出て旨味が何層にもなっとる。
スパイスは、基本のガラムマサラにカルダモンが多めに入っており非常に香り高いため、高級感を感じる。そこにカレーリーフの風味も合わさって旨味と香りが食べる度に襲ってくる。嬉しい襲来です。
そして、全体を包み込んで味を一つにしてくれる聖母のような存在のチーズと生クリームがまたいい仕事をしてくれてます。あなたたちがいるからただのカレーではなくなるんです。
ありがとうございます。
端っこにひっそりと佇んだ、キノコのカレーも美味しかった。
キノコとナスのコンビで美味しくないわけがない。
キノコに豊富に含まれるグルタミン酸のおかげで、最後全部混ぜて食べた時に旨味が爆発する。
最後全部まとめて食べる時に活躍することを計算してひっそりと添えるあたり店主のセンスを感じる。
あとは、おんたま。
あなたは本当にすごいよ。
だって、どこ行ってもおるやん。
そして、何に入っても美味しいやん。
そのくせ、全然主張してくることなく、全体をまろやかにしてくれる協調性の塊。
そんなあなたが好きなんです。
半熟具合も完璧でした。
接客
接客は、サブカル系の女性が集まっている印象。そんなにコミュ力があるわけではないが、店員さん同士で仲睦まじい感じがほっこりした。
店員さんがおとなしいと言っても、さすがは大阪、全然愛想がない感じではない。
生まれながらの話好きって感じが大阪のいいところよね。
みんな笑顔で素敵な接客でした。
まとめ
総じて、旧ヤム邸シモキタ荘同様個性があるっというよりは、安定感があって落ち着いたカレー。
正直全然他のお店の方が個性があって好きかな。
ここまで評価が高い理由がわからんな、、
確かに、普通に美味しいと思うけど、個性がないし驚きもない。
でも、逆に気を衒ったカレーが苦手な人やスパイスカレーに興味を持ち始めた人が行くお店としては最適かも。
スパイスの使い方やラインナップ等はまさにスパイスカレー屋さんのお手本そのものやしね。
スパイスカレー玄人には、刺激が少なめのお店かな。
とはいえ、閉まるのが早いスパイス屋さんが多い中、夜も使えるお店という点では非常にありがたい。
大阪行ったら食べてみて〜
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