万が一の時、人生の選択肢が作れるように年収分くらいの貯金をしておこう!
年収はいくらあれば幸せなのか?
「限界効用逓減の法則」と呼ぶ現象があります。給料に例えて簡単に説明すると、一定の水準を超えると満足感は小さくなり、一定量を過ぎると満足感は全く得られなくなるという法則です。具体的な例を挙げると、年収は800万を超えると幸福度は変わらないという話があります。
上記グラフのように、効用(幸福度)はある一定の水準からは、上がる事はないという事です。例え大金持ちにたったとしても一日の生活は、差ほど変わりません。お金持ちでも、歯磨き、洗濯、掃除はしなくてはいけませんし、健康面で悩むこともあれば、お金のトラブルに巻き込まれる事もあります。そのような煩わしさは、豪邸に住めば解決されるわけではあません。
宝くじの高額当選者は幸せなのか?
宝くじは一度でいいから、当選してみたいですよね!
しかし、幸福度についてはやはり、当選した数か月後には「以前とあまり変わらなくなっていた」という調査データがあるようです。結局ほぼ全ての家庭に車や冷蔵庫、洗濯機があり、水やお湯も出る環境の中で、幸福にはほとんど差はないという事です。要するに「基本的な需要が満たされていれば、生活の質が上がっても幸福度は変わらない」という事ですね。
それなのに、少しでも収入を増やそうと躍起になるのはなぜか?
その答えは、豊かさとは「絶対的な価値」ではなく「相対的な価値」だからだそうです。例えば、この2つ、どちらを選びますか?
1.あなた一人が120万円のボーナスをもらう
2.あなたは180万、同僚は250万のボーナスをもらう
結果は、2の方が多くお金をもらえるのにも関わらず、1を選ぶ人が多いそうです。このように、人と比べる事によって、幸福度は影響を受けまくるという事ですね・・・
人と自分を比べてはいけない
まとめお金との付き合い方<4つのルール>
【1】年収程度の貯金をしておくこと
万が一、仕事を失っても、経済的に困らない程度の貯蓄をしておく。
【2】所得や資産のわずかな変動にいちいち反応しない
お金の事ばかり考えていても、お金が増える訳ではない。
【3】裕福な人と比べない
比べるのなら裕福でない人にする。※基本は比較はしない
【4】お金持ちになっても質素にする
裕福な人は妬まれるから、必要以上に派手な生活はしない。
良い人生を送るには、お金の事ばかりを考えて悩むのではなく、まずは自分を人と比べる事をやめたり「別の要素」に目を向けていく事が大切なのかも知れませんね。詳しくは本書を読んでみて下さい。
最後までお読み頂き、有難うございます。
引用文献:ロルフ・ドベリー(著) 安原美津(訳)『Think clearly』2019年、P128ーP135