ロードバイクと腰
腰の調子が悪い。
色々手当てをして、大事には至ってないが、問題であることは間違いない。
一体原因はなんであろうか。
長時間、椅子に座っているから。
これはありそうだ。
他には、となると、ロードバイクに2時間ほど乗り続けた。
これは、椅子の次、あるいは、それ以上の原因かもしれない。
そこで、ロードバイクが原因だとすると、ロードバイクの何が腰を痛めるのか考えてみた。
考えられるのは、
1.ロードバイクという自転車そのものが、人間の体に合ってない。
2.乗り方のフォームが悪い。
3.必要な筋肉が弱い。
1のロードバイクそのものが、人間の体に不自然なことを強いるというのは、どうもなさそうに思う。
もし構造上、人体に悪いものなら、世界中で自転車に乗っている人に自転車病とでもいうような、腰痛が大量に発生していてもおかしくない。
長く乗っている人、集中的に乗っているプロ選手なんかは、この腰痛で体が変形するくらいになっていてもおかしくない。
3の必要な筋肉の力が弱い。
私は、腹筋はもとより、背筋関係は、そこそこ鍛えてある。
もちろんボディビルダー並みに鍛えてあるわけではないが、そんなに柔ではない筈だ。
もっとも、ジムでピンポイント的に鍛えた筋肉と、実際の使う筋肉は、微妙に違うということは、十分ありうる。
しかし、それは、主たる筋肉ではなく、その周辺の細かい筋肉だろうから、そんなに影響が出るというのは、考えにくい。
となると、2のフォームが不自然(合理的でない)だということが、一番可能性がありそうだ。
ロードバイクは、直立姿勢ではなく、前傾姿勢で乗る。
そうしないと乗れない。
つまり、腰を曲げた状態で乗る。
ここに問題がありそうだ。
しかし、これは、1の問題に通じる。
ロードバイクに乗る人は、みんな腰を曲げて乗っているのだ。
う〜む、よくわからない。
そもそも、ロードバイクに乗って腰が痛くなったのは、私だけなのだろうか。
ということで、ちょっとGoogleくんに聞いてみた。
あっリャ、腰痛問題というのは、普通にあるようだ。
それも原因として、1〜3全部可能性があるという。
1と3は、私の場合、あまり問題ではなさそうだ。
やはり、2のフォームが問題のようだ。
前傾姿勢をとると言っても、股関節から体を曲げるので、背骨(特に腰椎)を曲げるようにしてはいけないという。
ん? どういうことだ。
背骨は、上の図のような構造をしている。
これが自然な形であり、体に負担がかからない。
見ればわかるように、腰椎はお腹の方向に湾曲している。
これを前傾姿勢をとるときに、背中の方に曲げ、真っ直ぐあるいは、極端な場合(できるかどうか分からないが)、背中側に湾曲するような姿勢をとると、腰を痛めるという。
ついつい前傾姿勢、腰椎を背中側に曲げる。
そして、この不自然な姿勢を長時間続ける。
腰痛になる。
という構造だ。
ありゃまあ。
対応策は、背骨は自然な形のままにする。
曲げるのは、股関節で曲げる。
要するに、背中を丸めないで、自然な背骨の形を維持するのだ。
これは、自転車に乗る場合だけの問題ではない。
歩くときも、立っているときも、この背骨の形を崩すと腰に来ることは、実体験で知っていた。
しかし、自転車に乗るときも、これに気をつけなければいけないとは、正直思っていなかった。
そこで、このことに気をつけて乗ってみた。
背骨を自然な形に維持すると言っても、体を曲げた状態では、ついどうすればいいか分からなくなる。
臍をフレームに着けるような感覚と一流選手が言っていたそうだ。
やってみた。
なるほど。
尚且つ、あまりにこれを意識して、そりかえり気味にならないよう、体が気持ちいい程度ということも意識した。
夜、1時間ちょっと、この姿勢を意識しながら、走ってみた。
結果は、腰は痛くなかった。
それだけではない、何日か続いていた、痛みが消えた。
ちょうど、腹痛で苦しんでいた時に、その腹痛が治った時のような感じ。ふっと痛みが消え、開放感と共に、あれはなんだったんだみたいな、あれ。
臍と一流選手が言うのは、多分丹田のあたりだろう。
こんなことにも、丹田の位置、それに対する意識の置き方が大切なのだと、改めて思った。
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