エンジニアのキャリアについて 〜STAFF ENGINEER を読んでみた
エンジニアとして今後どのようなキャリアを進んでいけば良いのか?どんなキャリアがあるのか?「STAFF ENGINEER」を読んで少し見えた気がするので、本の感想も交えて書いてみようと思います。
エンジニアのキャリアの先にあるのはマネージャーだけなのか?
自分はこう思ってました。
新卒で入社した会社はエンジニアの職位みたいなものが明確に定義されておらず、PMやEMのようなマネジャーがエンジニアとして目指すべきところなのかな?という感じでした。
(Tech Leadという職位があることは知っていたが、そこまで一足飛びなの?みたいな感覚があった)
「STAFF ENGINEER」を読む
きっかけ
EMとの 1on1 で今後のキャリアについて、参考になりそうとのことで教えてもらいました。
スタッフエンジニアとは?
「STAFF ENGINEER」に書いてあったエンジニアのキャリアは上記の図の2本です。
シニアエンジニアまでが、プロダクトの開発に注力する(積極的にコードベースに貢献する)役割で、そこからスタッフプラスのキャリアに進むか、エンジニアリングマネジメントのキャリアに進むか、というような理解をしています。
エンジニアリングマネジャーとスタッフエンジニアの違いは、マネジャーとしてチームの各個人の成長にフォーカスするか、あくまでIC(Indivisual Contributor/個人貢献者)として働くかです。
スタッフプラスの役割
スタッフプラスの主な役割は、直接的なコードベースへの貢献というよりはエンジニア組織の技術力の底上げであったり、より重要で複雑な問題解決などがです。
シニアエンジニアよりも広い視点での思考や行動が求められます。
また、スタッフプラスのエンジニアはその役割や性質からいくつかのタイプに分かれており、その一般的なものは次の4つです。
テックリード
チームをアプローチや実行へと導く。
アーキテクト
重要分野において方向性や質、あるいはアプローチに責任を負う。
ソルバー
複雑な問題を深く掘り下げ、前進する道を切り開く。
右腕
会社幹部の能力と権限を借りて複雑な組織の運営にあたる。
これらの分類はあくまで一般的なものであって、必ずしもスタッフプラスエンジニアが4つのどれかに該当するわけでは無い。
本の内容
「STAFF ENGINEER」の内容は下記の通りです。
全体像
スタッフとしての仕事
今いる場所で出世する方法
転職して出世する方法
ストーリー
リソース
ストーリーについて
本の内容は前述した通りですが、中でもストーリー(実際のスタッフプラスエンジニアへのインタビュー集)が本書の半分ほどのボリュームを占めています。
この中では、20人弱の実際にスタッフプラスエンジニアに対して、どのように出生したのか?業務としてはどんなことをしているのか?何に重きをおいているのか?スタッフプラスを目指す人へのアドバイスなど内容盛りだくさんでした。
感想とまとめ
ストーリーで紹介されている実際のスタッフプラスエンジニアのインタビューに関しては、職位としてテックリードの方がほとんどで、他のタイプに関してはまだ整備されていない企業がほとんどなのかな?というような感想を持ちました。
とはいえ、「STAFF ENGINEER」を読んでみて、エンジニアのキャリアパスとしてスタッフプラスとエンジニアリングマネジメントという選択肢があることがわかりました。
エンジニアとして専門性を高めていくというキャリアはあるんだろうなというイメージはありましたが、具体的に職位としてスタッフプラスというものがあるということは知りませんでした。
自分が思っていたイメージと合致するものに出会えてとてもよかったです。
もっと技術や専門知識を蓄えつつ、視野を広げて行けるように邁進していければなと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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