こんな感覚が共有できたならば、
ふとラジオで流れてきた曲の歌詞に感動をして、そのあと生涯、人生のお守りのような曲になる事とか、
どこかの川で拾ってきた綺麗なただの石ころを君がくれて、それを何か悲しいことがあったり頑張らないといけない時なんかにぎゅっと握りしめると心が落ち着くようなお守りになったりだとか、
あの人が突然くれた1本の薔薇の花は、すぐに枯れてしまったけれど、その花が自分の中の大切な大切な記憶のお守りになったりとか、
わたしのお守りは、お守りですよ!と主張はせずに、ひっそり、こっそり、潜んでいる。心の中に。
誰も知らない。
わたしだけのお守りである。
そしてこんな話しをしたくなる人間がもしいたなら、その人はわたしにとってのお守り以上の大切な存在になるんだろうなあ。
と、ひとり電車に揺られながら物思いに耽る。
こんな感覚を共有できたならば、とても幸せだ。
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