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KASK NIRVANA レビュー:エアロヘルメットの真価を体感(できたと思う)

購入の経緯

エアロヘルメットがよい。土井さんが言っていたことは本当だった。

価格、デザイン、汎用性、そして軽量性のバランスにおいて、長らく気になっていたKASK NIRVANA。これまで購入に至らなかったものの、ついに手に入れた。それは先日こちらで書いた通りである。

購入した時点でまず満足していたのは事実だが、実際にライドで試し、その効果を体感してきた。

そのスペック詳細は喋る正露丸(自ら言ってた)ことモコフィットネスさんの動画をぜひ


週末ライドでのテスト

今回のライドコースは「ACTIVIKEおすすめコース」信号が少なく、ペダリングを維持しやすい最高のコースを選択。自宅からの自走を含め、約150kmの程よい距離。交通量も少なく、テクニカルなダウンヒルを含むコースであり、エアロ性能を試すには理想的な環境だ。

幸いにも、この日は季節のわりに暖かく、風もそれほど強くなかった。絶好のライド日和だ。


フィット感と軽量性、そして体感できるエアロ感

ライドスタート。まず重量についてだが、思ったより軽量で、頭に乗せた瞬間に違和感がなかった。フィット感も抜群。長年KASKのヘルメットを使用してきたため、違和感なくスムーズに装着できたのは当然ではある。僕の頭の形にあっているなと思う。安心のKASKだ。

早速ブランケットを持ってのエアロポジションをとる。体幹が強いとはいえない私にとって、このポジションの維持時間には限界があるが、1分でも長く良いできるように努めている。頭を下げ、上目遣いでエアロポジションを維持しながら時速35km前後をキープ。だいたい200〜210ワット維持というところか。

これまで使っていたKASK PROTONE ICONでは、同じポジションを取ると空気がダイレクトに頭部に当たり、冷却効果を感じていた。冬でもその冷却感は明確で、心地よいものだった。

しかし、KASK NIRVANAでは明らかに異なる体験だ。空気の流れがスムーズに後部へと流れていくのを体感できる。「本当に?」と思うかもしれないが、誰かに忖度する必要もない私が、それほど強いライダーでもない私が、はっきりとその違いを感じたのだから間違いない。空気を切り裂いて後部へ流している。

定量的な比較は難しいが、確かに違いを感じる。どれほどのワットがセーブされ、どれほど速くなっているのかを厳密に計測するのは難しい。フィジカルや環境コンディションを完全に一定にして比較するのは不可能だからだ。しかし、それでも違いを感じる。すごい。

フレームもFACTOR OSTRO VAM 2.0でエアロフレームを使用しているが、今まで体感として「空気の流れ」を感じることはなかった。ホイールも2ヶ月ぶりに「ENVE SES 4.5」に履き替えたが、高速巡行時の巡行の容易さとしてエアロ効果を感じることはあったが、KASK NIRVANAでは「空気が頭を通り抜けていく感覚」がある。この感覚は新鮮であり、驚くべきものだった。


ビジュアルと実用性

ヘルメットのデザインに関しては、ライド中にガラスに映る自分の姿を見て、頭が少し大きく見える気がする(笑)。キノコヘッドとまではいかないが、視覚的にはKASK PROTONE ICONの方がスリムな印象でよい。ただ、それは些細なことだ。重要なのは性能であり、総合的に見れば大満足のアイテムである。(どうせ僕のビジュアルなんて気にしている他人はいないのだw)


夏場の使用についての懸念

唯一気になるのは、夏場の冷却性能。KASK PROTONE ICONのように強い冷却効果を期待するのは難しいだろう。特に8月・9月の猛暑では少し厳しいかもしれない。しかし、その時期だけKASK PROTONE ICONを使い分ければ問題はない。

予想外の成果:ダウンヒルセグメントTOP10入り

そして驚くべきことに、ダウンヒルセグメントでTOP10に入った。普段ならまずありえない順位だ。KASK NIRVANAのエアロ効果なのか、ENVE SES 4.5の性能なのか、FACTOR OSTRO VAMの恩恵なのか、それとも私のライドテクニックによるものなか?(なわけない)

何れにしても、新しいギアに満足し、最高のライドと嬉しい結果を得た週末だった。


エアロヘルメット最高だ

KASK NIRVANAは、エアロヘルメットとしての性能を確かに感じられるギアだった。エアロ性能を求めるライダーにとって、一考の価値があるヘルメットであることは間違いない。自信を持っておすすめできるヘルメットだった。


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いもひろし
ロードバイク・スキー・キャンプ 等の機材購入など

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