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アルバイト探索記

世の中には死ぬほど腐るほどアルバイトとというものが存在する。飲食、アパレル、塾講師など大学生が手を出すのはだいたいこんなところだろうか。

僕は最近アルバイトをやめた。大学に入ってから五個目のバイトを。(派遣や短期を入れればもっと多い)世間一般的には多分多い方だと思うが、なんでこんなにたくさんのアルバイトをし、さらにまた新しいものを始めようとしてるのかわからない。低価格な居酒屋から高級街の焼肉店、アパレルも経験し、残りは塾講師くらいだ。塾講師はまあ性に合わないので多分やらないと思うけど。

アルバイトを辞めるときは特に悪い理由もなくなんとなく節目だからという理由であることが多い。それはその店の入っているビルが耐震工事で休業するだからとか、学校の区分が変わるとかほとんど外的要因だった。どのバイトも好きでどのバイトにも仲のいい友達がいたし、まだ交流があるものがほとんど。だからこそ辞めるときは少し心が痛む。店長や社員、もちろん他のアルバイトメンバーと相当な頻度であっていたものがゼロになるというのは少なからずさみしい。

でも新しくバイトを始めるときはいつだってワクワクする。多分そういう性格なんだと思う。どんどん新しい人に出会っていたいんだと、どんどん新しい環境に身を置きたいんだと思う。飽き性と言えばそうなのだと思うし、持久力がないと言われればそうなのかもしれない。これは表裏一体であるので言及したところで無意味だ。ただ、僕はこの性格が地味に好きだ。少し見切り発車であってもなんとなくで動ける自分が好きだ。まったく考えないということでないし、むしろ考えなしなやつは嫌いだ。ここで言っているのは少し不安があってもまあなんとかなるで進める性格でよかったってことだ。

来年からはまたやらなくちゃいけないことも多く忙しくなるとは思うけど、また新しいバイトをすると思う。今それを考えてる時間が楽しい。どんなバイトにしようか、どんな人がいるだろうか、もしかしてめんどい仕事かもしれない。そうだとしても新しい出会いのない生活なんて僕にとってスパイスのないカレーなんだと、また感じているところで。

四月からはまあ年度が新しくなるだけで、僕自身も、かといって周りも、何にも変わりはしないけれど、アルバイトっていう一つのギアを僕の生活に組み込んで人生をどんどん複雑にしていこうと思っている。

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