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【社会人インタビュー#7】”キャリアアドバイザー”OGのキャリア

学生運営メンバーの椙杜です。社会人インタビューやキャリアに役立つコラム記事などを配信する「世の中理解塾note」。今回は、中央大学商学部卒で、三井住友信託銀行やアクセンチュア等を経て、現在は「マーケティング業」そして「若手社員のためのキャリアアドバイザー」として起業されている小林幸恵さんにインタビューを行いました。

小林幸恵(こばやしゆきえ)さん
2012年中央大学商学部卒。
新卒で「三井住友信託銀行株式会社」に入社。個人顧客への資産運用提案や法人の人事部に対してのDC導入提案に従事した後、2017年に「アクセンチュア株式会社」に転職。その後「リフィニティブ・ジャパン株式会社
」への転職を経て、2022年にマーケティング業で独立。現在は、新たに「若手社員のためのキャリアアドバイザー」としてオンライン講座も行っている。


-この記事を読んでいる中大生に自己紹介をお願いします。

小林さん)はい。2012年に中央大学を卒業した小林幸恵と申します。新卒で「三井住友信託銀行」に総合職として入社して、いわゆる「店頭のお姉さん」と法人営業を5年半勤めまして、その後に「アクセンチュア」という外資系のコンサルティング会社に転職しました。そこでは、証券会社や損害保険会社向けにDXの提案をしておりまして、結構泥臭く仕事をしていました。
3社目は「リフィニティブ・ジャパン」に入社しまして、株や債券を売買しているマーケット業務の方々に金融のデータを売るというニッチな営業をしていました。現在は、2歳になる娘を育てながら個人で仕事をしているという状態になります。

-学生時代はどのような活動を行っていましたか。

小林さん)普通の学生でした(笑)。オールラウンドサークルやアカペラサークルに入ったり、ゼミで勉強したり、経理研究所で簿記の勉強したり。マクドナルドでアルバイトもしていましたね。

-ゼミではどのようなことを学んでいましたか。

小林さん)少しカッコつけた言い方になりますが(笑)、製薬業界に特化したM&Aをよく調べていました。企業合併を行い上手くいった例とそうでないものを、色々なケーススタディを用いて学んでいました。

-ビジネス系に興味があったのですか。

小林さん)ありました。学外の方と関わりを持った時に、彼らのビジネスに対する意識の高さに圧倒されたので、1年生の頃からビジネスということに対しての好感度は結構高かったと思います。3年生の時にはビジネスコンテストにも出たりしましたね。


転職を決意した理由

-1社目の「三井住友信託銀行」から転職をしようと決められた理由を教えていただきたいです。

小林さん)大きいきっかけというよりかは、仕事をしていった時に周りの環境がよく見えたことが理由ですね。先輩の姿というのは、ある意味で「職場での将来の自分」なんですよ。それを考えた時に、「この先この職場で働いても、理想とする姿にはなれない」と思い、加えて習慣である読書を通して業界の未来を考えたこともあり、転職を決意しました。

―2社目の「アクセンチュア」から3社目へ転職をした理由は何ですか。

小林さん)端的に言うと、「時間が欲しかったから」です。当時から既にマーケティングの領域で、個人で活動していたので、これに割く時間を多く取りたいと考えていました。アクセンチュアでの激務をこなしながらは不可能だなと思い、アクセンチュアの元上司の紹介で3社目に転職しました。

キャリアアドバイザーとは。

‐キャリアアドバイザーとはどのような仕事をしているのでしょうか。

小林さん)転職を考えている20代の方に、オンライン講座を通して、「自分はどのような生き方をしたいのか」「どのような価値観を大切にしたいのか」を今一度振り返ってもらうワークなどを行っています。

-この仕事をやろうと考えたきっかけは何ですか。

小林さん)ある意味私の失敗からの経験です。大企業に入りたいが故の”内定を取るための志望動機/自己PR/ガクチカ”で就職活動に臨み、入社後に「本当は何をやりたかったのだろうか」「どのような人生を歩みたいのか」と考えてしまい、それが「私は何のために働いているんだろう」という考えに繋がってしまったんですね。なので、講座を通して今の若い社員さん達にこれらのことを深く考えてもらいたいと思いました。

-このお話は就活生にとても響くものなのではないでしょうか。

小林さん)確かにそうですね!


やりがいと大変なこと

-キャリアアドバイザーとして活動する上で、やりがいを感じる瞬間はありますか。

小林さん)やりがいは、「評価がダイレクトに伝わってくる瞬間」ですね。
講座を行っているので、そのレビューという形で自分への評価が可視化されるんですが、「目の前の人を成長させられたかな」とか「厳しい意見が返って来るかな」とか考えながら仕事をしています。今まで会社の看板に守られてきた自分にとって、この点は非常にやりがいを感じますよ。

-一方で、大変だなという点は何ですか。

小林さん)全て自分で行わなければいけないという点です。例えば、経理の計算とか。実はつい先ほどまで作業していたんですよ(笑)。レシートや領収書をもらって、それを打ち込んで、”今月のコスト”とか "今月の売り上げ”とか全て把握しなければならないんです。自分の周りのこと全てを把握して、事業をどうやって軌道に乗せていくのかを日々自分の力で考えています。すごく大変ですが、同時にやりがいなのかもしれませんね。


働く上で大切にしていること

-小林さんが働く上で大切にしていることは何ですか。

小林さん)2つあります。1つ目は、学生さん向けではないかもしれませんが、「費用対効果」です。今自分が過ごしている時間が、いかに将来的に利益を生み出してくれるのかを一番考えますね。なんとなくダラダラ過ごしてじゃ、”決して”とは言いませんが、未来の自分にはつながりませんよね。
2つ目は、「誠実さ」です。これもとても大切にしていることです。単純なことですが、メールの返信を早くする、挨拶をしっかりとする、時間を守るなどです。ささいなことでも自分の人間性を表しているので、社会人になればそれが "評価” の対象になるんですよ。なので、どんなことにも誠実に向き合うことを心がけています。


10年後のキャリア像

-10年後、小林さんはどのようなキャリアを歩んでいたいとお考えですか。

小林さん)10年後ですか…。今の事業をより仕組み化して、自動的に売り上げが立てられるようにしたいなと思います。今は結構働いているので(笑)、徐々に現場を離れていても、自分に対しちゃんとサブスクリプション(お金)が入って来る仕組みを作りたいですね。というのも、娘との時間を増やしたいなと考えているんです。彼女はまだ2歳なんですけど、将来は一緒に海外留学とかしたいんですよ。なので、今よりも時間を生み出すことができればなと思います。

中大生へのメッセージ

-最後にこの記事を読んでいる中大生にメッセージをお願いします。

小林さん)自分の可能性に蓋をしない!ということを言いたいです。学生時代ももちろんのこと、社会人になっても自己分析や自身の価値観を広げることなどを続けてほしいです。やはり多くの学生は就職活動をゴールに設定しがちですが、あくまで就職活動は通過点だと思うんですよ。もちろん、この通過点はとても大事ですが。「会社に入った。じゃあ目標はあの部署に行くことかな!」で終わるのではなくて、色々なことにアンテナを張って、転職というものも考えながら、本当の意味での”ゴール”を見つけてほしいです。今ではSNSで簡単に発信ができる世界でもありますからね。自分の可能性を自分で塞がず、人生を歩んでほしいなと思います。

ー素敵なメッセージありがとうございます。以上でインタビューを終了させていただきます。本日はお忙しい中、取材を快諾していただきましてありがとうございました。

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