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コミュニケーションで自ら編み直す

未来のためにできること、子供たちのコミュニケーションを促進すること。

コミュニケーションで学ぶ「Yononaka」

未来を想像すると、どんな景色が浮かぶだろうか?

僕はSF映画のような銀色の世界が浮かんでくる。人間とロボットが共存する社会。常時オンライン接続されており、データのやりとりだけで成り立つ便利な社会。そこではもう、面と向かって会話する必要はないのかもしれない。

現代でも、文章や画像だけの人間関係も当たり前になっている。お店に行けば会話せずにサービスを受けられるし便利だ。

だが子供の視点でみるとどうなのだろう。コロナ禍で経験した外出自粛、オンライン授業、マスク着用、黙食…。これらの環境から人生を歩んでいくと、どうなるのだろう。何に悩んでいくだろう。

そう考えたとき僕は、子供たちのコミュニケーションを促進していく役割になろうと思った。

「情報があふれる社会だから」
「情報に飲みこまれないように」
「情報に流されるな」
そんな言葉が聞こえてくる。

でも目を凝らしてよく見てみると、情報は人の形をしていることに気づく。あらゆる情報の裏側には人がいるのだ。

松岡正剛さんの著書「知の編集工学」で、
「情報はひとりではいられない。"家泣き子"で適切な誘導を待っている。」と書かれている。
その寂しがりな情報を繋げるのが「編集」という作業だ。

それは実は誰しもが無意識のうちにやっている。身近なところだとコミュニケーションだ。

事前に考えていた通りに会話が進むことなんてほとんどない。一瞬一瞬の相手の反応によって、自分の出てくる言葉は変わる。お店に行くと、隣の席の会話が気になって、その話題をこっちでもしてしまう。
あるいは話の最中に、「そういえば」と突然浮かんだイメージを言葉にしたり、「あれなんやっけ」と記憶から引っ張り出したりしながら話す。それを編集と呼ぶ。

コミュニケーションを通して自分の考えを編集する。それを僕は、月一回オンラインで開催している。子供中心だが大人も混ざりながら、年齢や肩書きは関係なく、会話を楽しんでいる。

未来のためにできること。
僕にとっては、子供たちのコミュニケーションを促進すること。

コミュニケーションで世の中をのぞき、他の誰かがつけたラベルを、自ら編み直し、豊かな未来を紡いでいく。ひとりひとりが自分の手で創っていく未来に向かって、今を楽しんでいきたい。

#未来のためにできること

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