マイナス感情を消し去る極意:高望みはやめよう理論(2)
恐れ、怒り、悲しみ、ねたみ、不足不満の心‥‥こういう負の感情を簡単に消し去ることができたら素晴らしいではありませんか!
相変わらず極意塾的生活、すなわち、およそ誰でも、すぐに簡単にでき、絶大な効果のある技の実験・検証を続けています。
最近は、「高望みはやめよう理論」を鋭意、実践・実験しています。
丸山敏雄氏(純粋倫理の提唱者)は、恐れ、怒り、悲しみ、ねたみ、不足不満の心といったものは、わがままが原因なので、わがままを捨てればよいという趣旨のことをおっしゃっています。
わがままとは、ものごとが自分の望むままにあって欲しいと願う心ですね。
その望みが消え去ってしまえば、当然ながら、恐れも、怒りも、悲しみも、ねたみも、不平不満の心も、たちどころに消え去るというわけです。
このわがままは、言葉を変えれば、高望みですね。
私は、以前これを「期待水準の調整」と言っておりました。
これは、精神障害者が心安らかに生きていくための実践的な智恵を追い求めていたときに、ある精神科医と語り合って得た概念です。
しかし、実際の生活場面で、「期待水準を調整しろ!」と言ってもピンと来ないですね(笑)。
それよりも「高望みはやめろ!」と言ったほうが響きます。何を言っているか、ダイレクトに分かるという感覚ですね。
他人に対する高望みが過ぎると、他人への怒り、不信、嫌悪といった感情が噴き出しますね。
自分自身に対する高望みが過ぎると、現実とのギャップを見せつけられる度に、不快、苦しみ、焦り、憤りといった感情につきまとわれるようになります。
しかし、高望みをやめるにしても、今度は志を高く持って氣高く生きることとどう折り合いを付けるのか、それが課題になってきます。
これは身近な日常のことで検証するのがよいようです。(以下、次回以降に。)