コミュニケーションの技を磨け
(中学生向け極意塾:今の私が中学生だった私にアドバイスするというシリーズを掲載しています。)
座談コンプレックスの克服……これが君のテーマのひとつとなった。
そういう人が、後々カウンセラーになるのだから、人生は面白い。
私は、わかりやすく話すことに関して、実地に検証してみて体系化した具体的な十の方法を論文として世に出した。。
これはそのまま効果的なカウンセリングの方法に繋がるものと確信していた。
優れた人ほどわかりやすく話す。
わかりやすい話ほど印象に残る。
これは、その論文の冒頭に書いたものだ。
当時の率直な感想だったが、今もそのように思っている。
とくに最近は、ズームなどで、多くの人が短い時間で話す機会がよくあり、わかりやすく話すことの大切さを痛感している。
その論文の内容とは、「大事なことを語る。具体的・実践的なことを語る。要約して提示する。視覚化する。資料を使う。言い換える。比べる。再現する。短く句切る。練り上げる。」というものだ。
「大事なことを語る」「具体的・実践的なことを語る」は、話材の選択だ。
「要約して提示する」「視覚化する」「資料を使う」は、話を補完する技術だ。
「言い換える」「比べる」「再現する」「短く句切る」は、話の展開の技術だ。
これらが相まって、話はよりわかりやすいものになる。
そして「練り上げる」は、これらの技術のチェックと応用ということで、付け加えた。