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養護学校に通わせなかった理由

前回の記事の続きです。

ワタクシが合格した公立高校は農業高校ですが、それでもかーちゃんが「公立高校の合格」を喜んだのは理由がありました。その理由を合格発表の日の夕食のときに聞かされることになります。

現在は学習障害や自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)などの発達障害がメディアを通して知られるようになりましたが、ワタクシが幼少期の頃はほとんど理解されなかったこともあり、コミュニケーションに悩んだりすることは今もあります。

そのため、学習障害などを持つことで多くの人に伝えることが困難で、どうしたら理解してもらえるんだろう?という気持ちが離れられずにいました。勉強できなかった、どうしても覚えられないことが原因で周囲から見下されることもありましたが、実はかーちゃんはこのことを想定したのでした。

「普通の学校で、普通の生活を過ごす」

かーちゃんはワタクシを養護学校での生活はさせず、普通に小学校・中学校に通わせたのは、きっとプライドがあったからなのでしょう。いじめを受けるのは覚悟の上のことで、ハンディを武器に使うなということでもあったわけです。

「本当によく頑張ったね。辛いことがあったこともわかってたよ。だからこそ、普通に小学校・中学校で普通の生活を過ごさせた。読み書きができて、普通に会話できることが嬉しかったんだよ」

合格発表の日の夕食、かーちゃんのこの言葉を聞き、幼少の頃から教育センターによる矯正が生かされたんだなって実感しました。

現在も周囲からのサポートがないと出来ないワタクシですが、「これからも頼ってね」と言ってくれる仲間に恵まれていることに感謝しています。

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