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茶道は"両利き経営"の役に立つ。

越境体験。

普段の自分だったら絶対にやらないことをやってみる。

自分のコンフォートゾーンを越境し、異質な体験を通して、自分自身の世界観や枠組みのリフレーミングが起きます。
これまでに体験したことがない、このような機会がなかったら選択しないであろうことを1つ体験してきてください。

このようにグループ経営者育成プログラムの一環で「何かひとつ越境体験をしてきてください」というお題が。

うちの奥さんに相談したら即答で「お茶(茶道)が良いよ!」と。

確かに年齢も年齢だし、これからますます色々な人とお会いする機会が増えそうなので良いかも。同時に頭の中にはなんとなく

「おもてなし」を知る

というイメージが浮かんだ。

さて、茶道体験で実際に得られるのはどんなことだろう??


早速、「茶道 (エリア名)」で検索すると、

まずは4,000円で1日体験の教室がヒット。

海外の方でも気軽に体験できるような内容で、日本家屋と庭園の茶室でベテランの先生が対応いただくもの。

リーズナブルだし、王道っぽくて良いんだけど。。。越境体験と言えるところまでいくかな??とちょっと心配。


もう少し探すと、お・・・これは!

明らかに今っぽいイケてるデザインのサイトを発見。キャッチコピーには「センスを高める茶道教室」とある。

FireShot Capture 287 - 世田谷区 茶道教室 - TEA HOUSE SETAGAYA - 桜新町 深沢 等々力 - センスを高める茶道_ - www.teahouse-setagaya.com

インスタも積極的に投稿していて、さらに「zoom茶会」なるものまで。

また、先生は元WEBデザイナーさんというプロフィールを見て「ああ、これは業界も近いし話も感覚も合いそうだな」と直感。

3日体験の「TEA Experience Tour」は1.5万円で内容はこんな感じ。

FireShot Capture 290 - TEA Experience tour - 世田谷区 茶道教室 - TEA HOUSE SETAGAYA - 桜新町 深沢 等々力 - セ_ - www.teahouse-setagaya.com


前述の体験4,000円の約4倍の価格だが迷わず申し込み!

その後の連絡はLINEからというデジタルを駆使した茶道教室である。


そしていざ体験へ。。。

体験の内容を具体的に書くと、ネタバレになってしまうのでそれは控えるとして、私が印象的だったキーワードやエピソードをまとめてみました。

まず、何よりも感じたのは「茶道は両利き経営の役に立つ」ということ。

型はあるが、正解はない。主人と客それぞれが観察し、想像し、共創するという茶会。(掛け)軸や花、茶器などを季節や天気に合わせて選ぶセンスなどは「クリエイティブシンキング=右脳」をフル回転させる作業。

歴史的に武士や大名、政財界のトップなどクリティカル(ロジカル)シンキングが日常に多く求められる人たちが茶道を魅力的に感じた理由の一つは間違いなくこのクリエイティブシンキングだと思う。

先生が私が左利きなのを見て「なぜか体験にいらっしゃる人たちの半分が左利きなんです、なぜですかね?」と。これ、多分右脳と左脳の話だなと思いました。左利きの人の方が日頃から右脳を使うことが多い。なので、自然と右脳をくすぐるものに興味を持つ傾向が強いのかなと思います。


もう一つは「平等である」こと。

お茶会において、4畳半の茶室という空間においては全員が平等である、という千利休さんが作り出した概念と茶室という物理的なハードウェア。これのおかげで大名や政財界トップは、トップならではの孤独や日常の喧騒を忘れ、茶の湯というシンプルに洗練された型の中で一個人としての自分と向き合うことができたのだろうと思います。


最後に「自覚」です。

主人はお客様をもてなす立場として自覚し、その日のお茶会をその日のお客様だけのために準備します。自らがお客様をもてなすのだ、満足してお帰りいただくためにできることを全てやるのだ、という「自覚」が芽生えるのだそうです。

一方の客はどうかというと「客にも役割あり」という言葉を教えてもらいましたが、その日のお茶会をご主人と共に盛り上げる、最大限楽しむ、という考え方が基本であり、その「自覚」を以て臨むべき、というものでした。

これはまさに今回の体験をする前になんとなく思っていた「おもてなしの核心」なんじゃないかと思います。

日々の仕事に置き換えるならば、自社の事業や経営において主人として、個々のお客様に対して最大限楽しんでいただく、満足してお帰りいただくために準備をする、その自覚をするということだし、こちらが客の立場でビジネスパートナーとお会いする際なども全力でその商談や打ち合わせを盛り上げる、相手を観察し気持ちを創造し、良い時間にすることが大切なんだということに繋がっていくのだと感じました。

この体験教室を通じて感じたこと、得たことはこんなところです。

そしてもう一つ思ったのは、

これはうちの会社の研修や合宿にちょっと取り入れたら良いかも。

ということです。

私のミッションである「人の輪(和)を作る」という特技を活かして、これから何らかの形で今回の体験を拡張して他の人たちにもインストールしていけると良いなと思いました。


今回体験したTEA HOUSE SETAGAYAさんのホームページはこちら。

https://www.teahouse-setagaya.com

※中村宗晶先生、どうもありがとうございました。







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