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モテない人のための「2番手」戦略


今日はちょっとだけ下世話なタイトルですww

でも中身は下世話からのビジネスネタに昇華していきたいと思います!

この「2番手戦略」の話は、久しぶりに会った後輩たちと昔話で盛り上がった時に出た話題でした。

もう何年も前の話ですが、その後輩が当時狙っていた本命の女性がいて、でもその女性にはお付き合いしている(どうやらかなりイケてる)パートナーがいて、でもその後輩はどうしてもその女性にアタックしたかったようで、「どうやったらその女性に振り向いてもらえるか?」という、よくある恋バナをしていました。

その時、私自身はもう忘れていたのですが、私は自分の経験も踏まえて彼にこう言ったそうです。

「よし、ここは2番手戦略で行こう。」


ではここでその「2番手戦略」の概要をまとめます。


・2番手戦略は長期戦であること。

・相手とのコミュニケーションを継続すること。

・自分の話はあまりせず、相手の話を聞いてあげるポジションを作ること。

・何でもかんでも優しくし過ぎないこと。

・つまり真剣に相手ののことを考え、時には厳しい指摘もしてあげること。

・口に出すかどうかは別として「あなたのことが好きである」という意思は定期的に表示すること。

・いつチャンスが来てもいいように、常にホットスタンバイしておくこと。


どうでしょうか?「2番手戦略」はいつ成功するか分からない、長い旅路です。相当の覚悟と相当の情熱と相当の努力がないと続きません。

でも、逆に言えばそこのハードルを乗り越えることができれば、「いつ」かはどうあれ、かなり高い確率で成功を収めると確信しています。


1番手は1番手なりに色々と大変です。

常に1番であり続けるにはパートナー同士の努力が必要不可欠だし、日頃のコミュニケーションが多い分、すれ違いや価値観の違い、トラブルも多く起こります。もちろんそれらを乗り越えて、2番手には一切の活躍の場がないままハッピーエンドを迎えることもあるでしょうが、そう上手くはいかないことの方がむしろ多いように感じます。


そして、ここまで見ていただくとわかるようにこの話は決して恋愛に限ったことではなく、ビジネスにも当てはまることが多くあります。


業界2番手の企業がトップシェアの企業から顧客をリプレイスするケースはよくあります。トップシェア企業にはトップシェア企業なりのプレッシャーがあります。顧客から求められることも大きいでしょう。2番手企業はそんな顧客の満たされないニーズを埋めていくために虎視眈々と顧客との関係を構築し、トップシェア企業と顧客の信頼関係が揺らいだ時には千載一遇の機会ととらえて全力でリプレイスのための提案活動を行います。

2番手企業は、いつ来るとも限らない機会のために顧客との継続的な接点を持ち、信頼関係を構築していくことが求められます。


「3番手以降ではダメなんですか?」


という疑問が浮かんでくると思いますが、私の考えではそれは「NO」です。もちろんビジネスにおいてはそもそも業界シェアという基準での1番手、2番手というのはちょっと粒度が大きい感じがしますので、もう少し市場のカットや領域のカット、あるいはプロダクトレベルでの1番手、2番手という粒度が正しいかと思いますが、例えば広告代理店でいえば、

「電博」

という言葉が昔からあるように、基本的に顧客は1番手と2番手のコンペが主流で、3番手以降は「当て馬」であることが多いです。

ちなみに「電博」は電通と博報堂のことですね。

出典元は定かではありませんが、この言葉自体、博報堂が作ったもので、3番手以下の追随を許さない「確固たる2番手」のポジションを獲得するために開発されたマジックワードである、という話を耳にしたこともあります。


話を恋バナに戻すと、3番手以降のポジションは正直厳しいですよね。

それこそワンポイントリリーフ的な存在になってしまうでしょうし、実は当の本人も本命ではなく、都合の良い関係を望んでいるのではないかと思います。


「2番手戦略」の重要な視点は、心の底から「いつかは自分が1番になることを本気で望んでいる」ということです。

いつ勝つのか?どうやって勝つのか?そもそも何をもって「勝ち」とするのか、見事2番手から1番手になった後はどうすべきか?などなど。そういうことも含みながら、ぜひ恋愛でもビジネスでも「2番手戦略」、やってみてください。

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